こんにちは、武藤です。
「10代で起業したい」と考える人がいます。ただ、「自分には無理なのでは?」と諦めてしまう人も少なくありません。
僕もそんな不安を抱えながら、10代で起業をしました。それが上手くいったので、今も起業家として人生を歩んでいます。
今回は、僕が10代で起業した体験談をお話しします。また、10代で起業したい人に向けたアドバイスや、その具体的な手続きまで解説します。
もくじ
10代で起業して起業家になった体験談
まずは、僕が10代で起業した体験談をお話しします。
何をしたかというと、音楽イベントの企画です。小さなライブハウスで、バンドが集まるイベントを企画したのです。
以下の画像は、その実際の様子です。
起業のきっかけは、僕自身も音楽をやっていたことでした。
高校からバンドを組んで、さまざまなイベントで演奏していました。その中で、「もっとこういうイベントがあればいいのに」と考えることが増えました。
そのうち、自分で企画しようと考えるようになったのです。出演者やお客さんに楽しんでもらい、お金も稼げれば最高だと思いました。
(後ろの左から2番目が当時の僕です)
初めて企画したイベントで稼げた金額は、わずか7,000円ほどでした。準備にかかった時間を考えれば、時給にして数十円しか稼げていません。
しかし、自分の力でお金を稼いだことで、飛び上がるほど嬉しかったことを覚えています。
このように、僕は10代の頃に音楽イベントで起業しました。今でもこの仕事を続け、起業家としての人生を歩んでいます。
10代で起業し起業家になって感じたメリット
「10代で起業なんてまだ早いのでは」と考え、先延ばしにしてしまう人は多いです。起業する前の僕にも、同じような考え方がありました。
しかし、10代で起業するのには、多くのメリットがあります。ここからは、それらを1つずつ解説します。
10代で起業し起業家になると時間がある
10代で起業するメリットは、時間があることです。これは、会社で働く社会人と比べれば、かなり有利と言えます。
10代のうち、多くの人は学生です。このため、社会人よりも圧倒的に時間があります。例えば、次のような感じです。
・夕方には授業が終わる
・夏休みなど長期の休みがある
起業で成果を出すためには、時間を使うことが大切です。すぐに稼げるようになる起業など、この世に存在しません。10代で起業することで、圧倒的に時間を確保しやすくなります。
もちろん、会社で働きながら起業することも可能です。しかし、勤務時間は長く、長期の休みもありません。10代に比べれば、時間の確保は明らかに難しいです。
このように、成功に必要な時間を確保しやすいことが、10代で起業するメリットの1つです。
10代で起業する起業家は体力がある
また、体力があることも、10代で起業する大きなメリットです。
起業の成功には、多くの行動が必要です。10代の若い体力は、これを支えることができます。
僕が起業したとき、イベントの集客が全くうまくいきませんでした。そこで、フライヤー(チラシ)を作って、東京中のライブハウスやスタジオに置いてもらいました。
当時はお金がなく、電車代の確保すら難しかったです。このため、真夏の炎天下でも自転車で走り回りました。毎日のように、汗だくになったことを覚えています。
今でも、「よくあのようなことができたものだ」と思います。これも、10代の体力に支えられた結果です。
このように、成功を支える体力があることも、10代で起業するメリットの1つです。
10代で起業する起業家はやり直しが効く
そして、上手くいかないときにやり直しが効きやすいことも、10代で起業するメリットです。
起業が軌道に乗らなくても、就職をすればOKです。僕も、「ダメだったら就職しよう」と考えていました。
ちなみに、就職活動においても、10代で起業した経験が役立ちます。ほとんどの人は、就職活動で以下のように自分をアピールします。
・学校でこんな勉強をした
・バイトでこんな経験をした
・サークルでこんな活動をした
このため、面接官はうんざりしています。「また同じような話か」と思ってしまうわけです。
しかし、ここで10代の起業経験を話せばどうでしょうか。他の就活生と全く違うため、大いに興味を持ってもらえます。印象に残りやすくなり、就職活動も成功しやすいのです。
このように、上手くいかなくても失うものが少ないことも、10代で起業するメリットの1つです。
10代で起業して起業家になるためのアドバイス
もしかしたら、あなたも「10代で起業したい」と考えているかもしれません。そこで、そのためのアドバイスをいくつかしたいと思います。
10代の起業は情熱を持てる分野を選ぼう
起業をするには、「何をするのか」を決めなければなりません。このとき、必ず自分が情熱を持てる分野を選ぶようにしましょう。
僕が成功できたのは、「音楽」という好きな分野を選んだからです。だからこそ、結果が出なくてもモチベーションを維持することができました。
しかし、以下のような理由から、興味のない分野で起業してしまう10代は多いです。
・本やネットで「これが儲かる」と聞いた
・尊敬する起業家と同じビジネスがしたい
情熱の持てない分野で起業すると、成果が出ない期間を乗り越えることが難しくなります。軌道に乗るまでの間に、心が折れやすくなるのです。
これを避けるためにも、10代で起業する際は、自分の好きな分野を選ぶようにしましょう。
起業アイデアの考え方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
→起業アイデア・ネタの考え方と見つけ方!ほぼ0円で起業したい人向け
10代の起業はお金かけない工夫をしよう
10代で起業をする際は、お金をかけないように工夫しましょう。
過去の僕がそうだったように、ほとんどの10代はお金がありません。また、誰かから借りるのも難しいです。だからこそ、お金をかけずに起業するべきです。
その方法の1つが、インターネットをフル活用することです。今あるスマホやパソコンを使って、以下のようなことができます。
・ブログを更新する
・動画を投稿する
・SNSで宣伝をする
これにより、ほとんどお金をかけることなく、全国を相手にした起業が可能になります。
また、起業に場所が必要な場合は、「レンタル」ができないか考えましょう。
これは、僕が起業した時も同じでした。音楽のイベントをやるには、そのためのスペースが必要です。最初は、「自分のライブハウスを持ちたい」と思ったこともありました。
しかし、そのためには最低でも1000万円は必要です。普通の10代だった僕には、絶対に用意できない金額でした。
そこで、すでにあるライブハウスを、1日単位で貸してもらうことにしました。これにより、3万円〜5万円で借りることができたのです。この金額なら、10代でもなんとか用意できました。
僕は起業家になって、もう10年以上になります。しかし、誰からもお金を借りたことはありません。これは、常にお金がかからない方法を工夫してきたからです。
このように、10代で起業する際は、お金をかけない方法を工夫してください。ネットを使ったり、場所を借りたりすることで、これが可能になります。
10代が起業して起業家になる手続きは簡単
10代で起業というと、「手続きが難しそう」というイメージがあります。しかし実際には、驚くほど簡単な手続きで起業ができます。
ハンコを持って、市区町村の税務署に行ってください。そこで、「個人事業の開業届出書」という書類をもらってください。必要事項を記入し、提出すれば手続きは完了です。お金もかかりません。
以下の画像は、僕が起業した際に提出した届出書のコピーです。(かなり前のものなので、ボロボロですいません)
何か分からないことがあれば、税務署の人が親切に教えてくれます。ただし、税務署が忙しい2月から3月を避けてください。
手続きが終わっても、「起業家になった」という感覚は全く得られませんでした。むしろ、「これで本当に起業できたのだろうか」と不安に思ったほどです。
このように、起業の手続きは驚くほどシンプルです。ハンコを持って税務署に行き、「個人事業の開業届出書」を提出しましょう。
まとめ:10代で起業し起業家になった体験談
今回は、僕が10代で起業した体験談をお伝えしました。また、同じように起業したい人向けのアドバイスや、手続きについても解説しました。
ぜひあなたも、10代から起業家になってください。応援しています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。