こんにちは、武藤です。
YouTubeに動画を投稿する人のことを、YouTuber(ユーチューバー)といいます。近年、この道で食べていくことを考える人が増えています。
しかし一方で、「本当にそのようなことが可能なのか?」と不安に思う人も多いです。実際のところ、生計を立てるのにほど遠い収入しか得られない人がほとんどです。
僕は、2016年から音楽系のYouTubeチャンネルを運営しています。登録者はわずか数千人ですが、十分に生活できるレベルの収入を得ています。
そこで今回は、YouTube・YouTuberで生活するにはどうすれば良いかを、実体験から詳しくお話しします。
もくじ
YouTuberで生活するには広告に頼らない
YouTubeで生活するというと、「広告」で稼ぐイメージが強いです。あなたも、動画に以下のような広告が挿入されるのを見ると思います。
トップYouTuberと呼ばれる人たちも、主に広告収入で稼いでいます。このため、それが正解だと思っている人が大半です。
しかし実際には、広告収入で稼ごうとするほど、生活するには遠回りになります。いち早く生計を立てたいなら、広告以外の方法で稼ぐべきです。
現在の僕も、YouTubeからの収入だけでも十分に生活できます。しかし、広告収入は1円も受け取っていません。ここからは、その理由を分かりやすく解説します。
生活するには莫大な再生数が必要
数あるYouTubeで稼ぐ方法の中で、広告で得られる収入は最も少ないです。その目安は、動画が1回再生されるごとに、約0.1円です。
仮に、生活できるレベルの月収が20万円だとします。すると、毎月200万回も再生される必要があります。つまり、広告で稼ごうとする以上、莫大な人数に動画を見てもらう必要があるのです。
ただ、YouTubeで稼ぐ方法は、広告以外にもたくさんあります。例えば、「他人の商品を販売する」「自分の商品を売る」などです。
広告を貼るよりも、これらの方が圧倒的に収入が伸びやすいです。特に、自分の商品を売る場合、同じ再生数でも広告の50倍以上稼げるのは普通です。
このため、いち早く生計を立てるレベルになりたいなら、広告を選ぶべきではないのです。
生活するには極めて不安定
また、広告に生活費を依存していると、突然収入がゼロになる可能性があります。なぜなら、急にYouTubeの規約が改定され、広告を挿入できなくなることがあるからです。
例えば2019年には、音声ソフトを使った解説動画の広告が、急に停止されたことがありました。こうした動画は、「ゆっくり解説」と呼ばれ、とても人気のあるものです。
例えば、次のようなものです。
もちろん、悪質な動画を公開していたなら文句は言えません。しかし、多くの人に価値を提供する投稿であっても、このような目にあうのです。
たとえ前月まで100万円の広告収入があっても、広告を停止されれば今月から売り上げゼロです。これは、食べていくには極めて不安定だと言えます。
このように、急に広告を停止されるリスクも、他の方法で稼ぐべき理由です。
YouTuberで食べていくには商品を売るべき
それでは、広告以外にどのような手段で生活費を稼ぐのが良いのでしょうか。
答えを言ってしまうと、自分の商品を販売するのが良いです。これなら、最小の再生数で最大の利益を得られます。また、収入も安定しやすいです。
ここからは、なぜ自分の商品を売るべきなのかを解説します。
YouTubeで自分の商品を売るメリット
YouTubeで自分の商品を売るメリットは、得られる収益が大きいことです。かなりまとまった金額を手にできます。
例えば僕の場合、音楽系のYouTubeチャンネルを運営しています。以下のようなものです。
ここで動画を見てくれた人に対して、自分の商品を販売しています。
具体的には、「ライブハウスでの音楽イベント」や「音楽のオンラインスクール」などがあります。商品の価格は、安いもので3000円、高いものだと100万円以上です。
以下の画像は、僕が主催する「ライブハウスでの音楽イベント」の様子です。
自分の商品を販売する場合、売り上げはすべて自分のものになります。「0.1円」という小さな金額を積み重ねていく広告と違い、単価がとても大きいのが特徴です。
このため、わずか数千人の登録者しかいないにも関わらず、十分に生活できるレベルの収入を稼げています。
また、自分の商品である以上、ずっと売り続けることができます。勝手に停止されてしまう広告と違い、ストップがかかることはありません。このため、収入が極めて安定するのです。
このように、自分の商品を販売することで、少ない再生数でも安定的な高収入を得られます。
スマホかパソコン1台で商品は作れる
ただ、「自分の商品を作る」と言われると、難しそうだと感じる人は多いと思います。僕も同じように思っていたので、お気持ちはとても分かります。
ただ、スマホかパソコンが1台あれば、十分に自分の商品を作れます。つまり、あなたはこの記事を読める時点で、それができる人だということです。
実際、次のようなものでも十分に商品になります。
例えば筋トレ系YouTuberなら、独自のトレーニング方法やメニューを、テキストや動画にまとめたものを販売できます。美容系YouTuberなら、ダイエットやメイクの方法などを売れるでしょう。
また、メールやLINEを通じて、質問や相談に乗ってあげるサービスも喜ばれます。
このように、あなたの好きなこと・得意なことを商品化し、視聴者に販売することが可能です。
「最低でも1万人の登録者が必要」はウソ
ネットで「YouTubeで生活するには」「YouTuberで食べていく」などと検索すると、次のような情報が出てきます。
・最低でも月200万回再生が必要
・最低でも1万人のチャンネル登録者が必要
ただ、これらは広告で収入を得ることを前提にした数字です。この記事で述べたように、自分の商品を売れば、もっと再生数・チャンネル登録者数が少なくても稼げます。
現に僕自身や、指導した生徒のチャンネルは、数百人〜数千人規模の人がほとんどです。それでも、十分に生計を立てることができています。
YouTubeで生計を立てるには独学だと厳しい
YouTubeで生計を立てることを考える場合、独学では厳しいです。そうではなく、実際に自分の商品を売って、すでに生活している人に教えてもらうようにしてください。
何かの道で食べていきたい場合、必ず指導者から習うはずです。例えばスポーツなら、一流の監督やコーチに教わります。あるいは料理なら、一流のレストランで修行を積むでしょう。
しかし、なぜかYouTubeになると、自己流でも食べていけるようになると考える人が大半です。ただ、間違った努力を重ねてしまい、挫折を経験することになります。
僕自身もお金を払って、YouTubeの再生数を上げる方法や、商品を販売するまでの流れなどを教えてもらいました。確かに費用はかかりますが、今では何十倍も得られていることを考えれば、タダより安いと言えます。
このように、YouTubeで生計を立てることを目指すなら、すでにそれができている人から指導を受けるようにしてください。
YouTubeで食べていくには最低1年が必要と考える
指導を受け、正しい努力をしたとしても、YouTuberとして生活できるレベルになるには時間がかかります。
具体的には、最低でも1年が必要だと考えてください。少なくとも、3ヶ月や半年では非現実的です。
始めたばかりのYouTuberの動画は、ほとんど再生されません。仕組み上、検索結果・関連動画・おすすめ動画などに表示されないため、投稿に気づいてもらえないからです。
しかし、ある一定の投稿数を超えると、急に再生数が伸び始めます。これにより、少しずつお金を稼げるようになるのです。
グラフで表すと、次のような軌道で成果が出てくると考えてください。
多くの人は、このことを知りません。1ヶ月や3ヶ月ほど動画投稿を続けるものの、「再生数が伸びない」と途中で諦めてしまうのです。
しかし、あなたはこの記事を読み、成果が出るまでの軌道を知りました。このことを頭に入れ、粘り強く継続をしてください。
このように、YouTuberとして生活できるレベルになるには、最低でも1年が必要です。それまでは、地道に質の高い動画をアップしていきましょう。
まとめ:YouTuberで食べていく・生計を立てる・生活するには?
今回は、YouTube・YouTuberとして食べていくにはどうすべきかを、体験から詳しくお話ししました。
まとめると、次の通りです。
・広告収入は安く不安定なので、別の方法で収入を確保する
・自分の商品を作り、販売することが近道である
・自分の商品を売れば、登録者が少なくても生計を立てることは可能
・生計を立てるには、すでにそれができている人から教えてもらう
・生活するまでには、最低でも1年が必要だと認識する
ぜひこれらの現実を踏まえ、一歩ずつ進んでいってください。この記事をきっかけに、あなたがYouTubeで食べていくことができれば嬉しく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。