こんにちは、武藤です。
起業を考えるとき、「自分にはスキルがないが大丈夫か」と心配する人がいます。何もできない自分が、果たして成功できるのかと不安になるのです。
これは、僕が起業をしたときも全く同じでした。他人から褒められたり、自信を持てたりするものは何もありませんでした。スキルなしで起業して良いものかと、心配していたのです。
しかし実際には、そんな僕も起業を成功させることができました。また、他人に起業のアドバイスをする中で、「スキルなし」を自称する人たちが成功していくのをたくさん見てきました。
このことから、スキルなしの人でも起業で成功することは可能であると言えます。それでは、なぜスキルなしの人でも成功できるのかを、この記事で詳しく解説していきます。
もくじ
本当にスキルなしの人など存在しないから
1つめの理由は、本当にスキルなしの人は存在しないことです。自分が気づいていないだけで、全員が成功に繋がるスキルを持っています。
僕は自分の経験から、多くの人から起業に関するアドバイスを求められてきました。そのほとんどは、「特に取り柄がない」「自分には何もできない」と思い込んでいる人たちでした。
しかし、実際に話をするにつれ、全員が成功に繋がるスキルを持っていることが分かりました。客観的に見たとき、本当に「スキルなし」だった人は1人たりともいません。
あなたも、「自分は何もできない」と思っているのなら、自分のスキルに気づいていないだけである可能性が極めて高いです。ただ、これは僕が起業したときも同じでした。
なぜ僕たちは、自分をスキルなしだと誤解してしまうのでしょうか。これには、大きく分けて２つの理由があります。
スキルの基準値が高すぎるから
自分をスキルなしと誤解する理由は、基準値が高すぎることです。
起業を成功させるためには、専門家レベルの知識や、誰もが認めるレベルの実績が必須だと考える人が大半です。この結果、「自分はスキルなし」「取り柄なんてない」と考えてしまいます。
例えば、スポーツの分野で起業する場合を考えます。このとき、「プロ選手並みの知識」や「全国大会への出場経験」などが必要だと感じる人がほとんどです。
しかし実際には、このレベルのスキルは全く必要ありません。対象となるお客様と比較したとき、ほんの少しでも高いスキルがあれば、起業を成立させることができます。
世の中には、このようにして成立しているビジネスがたくさんあります。例えば、「家庭教師」や「自動車教習所」などです。
例えば、家庭教師をする大学生を考えます。僕が大学生の頃も、家庭教師のアルバイトをしている同級生がたくさんいました。また、勉強を教えるビジネスで起業する大学生も多いです。
それでは、大学生の勉強スキルは高いと言えるでしょうか。教授や学者と比較すれば、非常に低いというのが実態です。しかし、お客様である高校生と比べれば、少しは勉強ができます。よって、「先生」と呼ばれながら、堂々とお金をもらうことができます。
あるいは、自動車教習所の教官を考えます。彼らは、トップレベルの運転スキルがあるわけではありません。もちろん、プロのレーサーでもありません。
しかし、お客様である「まだ運転ができない人」と比べれば、少しはスキルが高いです。このため、「運転」という分野でお金をもらうことができます。
このように、起業を成功させるには、専門知識や大きな実績は不要です。お客様より少しでもスキルが高ければ、全く問題ありません。
よって、「普通の人よりちょっと得意」「普通の人よりちょっと詳しい」というものがあれば、それは立派なスキルであると言えます。この考え方を持てば、自分が持つスキルが少しずつ見えてきます。
周囲の人と自分を比較してしまうから
自分をスキルなしと誤解する理由に、周囲の人と自分を比較してしまうことがあります。
人間は、同じスキルを持った人同士で集まります。例えば、ピアノを演奏できる人の周りには、同じようにピアノを演奏できる人が集まります。テニスができる人の周りには、同じようにテニスのスキルを持つ人が集まります。
その集団の中では、あなたのスキルは特に珍しいものではありません。よって、褒められたり、他人から評価されたりすることは少ないです。また、自分よりスキルの高い人と接する機会も多くあります。
このような環境では、自分のスキルは大したことがないと考えがちです。すると、「自分には起業なんて無理」と思ってしまうのです。
ただ、あなたは周囲の人を相手にビジネスをするわけではありません。よって、自分のスキルを考えるとき、彼らと比較をするのは無意味です。
例えば、あなたにピアノを弾くスキルがあるとします。そして、それを教えて起業したいとします。
このとき、周囲の同じスキルを持つ人に対して、教えられることはないかもしれません。しかし、「ピアノを弾いたことがない人」や「始めたばかりの人」には、教えられることがあるはずです。
どんな分野においても、世の中には初心者の数が最も多いです。よって、初心者より少しでもスキルがあれば、十分にビジネスが成立します。
このように、周囲にいる人たちと比較すると、自分は何もできないと思いがちです。ただ、彼らはあなたのお客さんにはなりません。このため、初心者より少しでもスキルがあれば、起業を成功させることができます。
起業するまで必要なスキルは分からないから
２つ目の理由は、本当に必要なスキルは起業するまで分からないことです。
「自分にはスキルなし」と考える人は、「必要なスキルを身につけてから起業しよう」という思考に走ります。そして、本を読んだり、セミナーに通ったりします。必要となる知識を予想し、あらかじめ身に付けようとするのです。
しかし、それらの知識が本当に必要なのかは、実際に起業するまで分かりません。スキルを身につけるのには、多くの時間とお金が必要になります。それにもかかわらず、「実際には必要のないスキルだった」という可能性も大いにあるのです。これでは、大きく遠回りをする結果になります。
僕も、同じような経験をしています。例えば、起業をする前に「税金」に関する本を何冊も読みました。こうしたスキルは、絶対に必要になると思ったからです。
しかし、実際に起業してみると、最初は全く儲からず、税金などそもそも発生しませんでした。また、税務署に行けば、職員の方が親切に教えてくれました。収入が伸びた後も、税理士にお任せする方が効率的だと分かりました。つまり、僕は必要ないスキルを身につけようとしていたということです。
このような遠回りを防ぐためにも、「スキルを身につけてから起業する」のではなく「起業してから必要なスキルを身につける」という考え方が大切です。これなら、本当に必要なスキルだけに時間とお金を使えます。この結果、最短最速で起業を成功させられます。
ここまで述べたように、実際に起業をするまで、必要なスキルは分かりません。よって、スキルなしの状態で起業してしまい、行動しながら勉強した方が、圧倒的に近道をすることができます。
失敗しても何も失わない起業方法があるから
３つ目の理由は、失敗しても何も失わない起業方法が存在することです。
「何もできない自分に起業は難しい」と感じる人には、「スキルなしで起業して失敗するのが怖い」という心理があります。
「スキルは起業してから勉強すれば良い」と言われても、そんな悠長な考え方で大丈夫なのかと不安になるのです。例えば、次のような心配があります。
・お客さんが集まらなくて、借金が増えたらどうしよう
・起業しても儲からなくて、収入がストップしたらどうしよう
それならば、借金をする必要がなく、収入がストップしない方法で起業すれば良いだけです。そうすれば、スキルがなくて成功に時間がかかっても、全く問題はなくなります。
例えば、集客から販売までネットで完結する起業をすれば、資金をかける必要がありません。これなら、１円たりとも借金をする必要はありません。
また、起業して成功するまでは、今の仕事を続ければ良いのです。そうすれば、収入がストップすることもありません。「自分のビジネスだけで食べていける」と感じた時点で、ようやく会社を辞めれば良いのです。
失敗のリスクを回避する起業方法については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
このことを考えれば、スキルの体得は起業後でも遅くないことが分かります。必要性のわからないスキルを最初に身につけるより、起業してから身につけた方が、結果的に早く成功できるようになります。
このように、失敗しても何も失わない起業方法が存在することも、スキルなしでも成功できる理由の１つです。
まとめ：スキルなし・何もできない人の起業
今回は、スキルなし・何もできない人でも起業すべき理由を解説してきました。
起業の際、自分にはスキルがないと考える人は多いです。ただ、自分を客観視できていないだけで、誰もが成功に繋がるスキルを持っています。「普通の人」と比べて、少しでも知識や技術があれば、それで十分なのです。
また、本当に必要なスキルは、実際に起業をしてみないと分かりません。いくらスキルを身につけても、全く役に立たない可能性も大いにあります。よって、スキルなしでも起業し、行動しながら勉強すると良いです。
なお、「起業してからスキルを身につけるなんて遅いのでは」と感じる人もいるかもしれません。工夫次第では、借金を抱えず、収入を止めることなく起業することが可能です。このため、勉強をしながらの起業でも全く問題ないのです。
僕も、何もできない状態で起業をしましたが、問題なく軌道に乗せることができました。僕がアドバイスをした人たちも、スキルなしから成功していった人たちがたくさんいます。
これを読んだあなたも、起業を成功させることができますように。応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
