学生起業における5つの失敗談とそれを回避する方法とは

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こんにちは、武藤です。

tccfmswt

起業したいけど、失敗はしたくない、という学生は多いと思います。

失敗を避ける方法はただ1つです。それは、学生で起業を経験して、失敗をした人の話を聞くことです。

僕も、学生時代に起業しました。そして、数え切れないくらいの失敗をしました。

また、同じように学生で起業した人と話すと「実は私もこんな失敗をしたんだよね」という話になります。

この記事では、実体験を踏まえて学生起業における失敗パターンを語り尽くします。

学生起業にお金をかけようとする

ほとんどの学生は、「起業をするにはお金がかかる」と思っています。

これは、僕もそうでした。

しかし、実際には1円もかけずに起業をすることができます。

このことを知らないと、次のような失敗を招きやすくなります。

起業する前から諦めてしまう

学生というのは、基本的にお金がありません。

この時点で、「学生の自分にはお金がないから起業できない」と諦めてしまいます。

僕も、当初は起業に資金が必要だと思っていました。このため、「学生の自分には無理だ」と考えている期間が長かったのです。

資金を集められず起業に失敗する

自分にお金がないなら、他人から借りてくるという方法もあります。

例えば、両親や親戚、友人、銀行、消費者金融などから借りることが考えられます。

しかし、これでも起業資金を集めるのは難しいです。なぜなら、何の実績もない学生に対して、簡単にお金を貸してくれる人は少ないからです。

この結果、資金を集められず起業に失敗してしまう可能性が高くなります。

借金を背負ってしまう

運よく資金を集められたとしても、それは「借金」です。つまり、いつかは返さなければいけないお金なのです。

もちろん、起業したビジネスが順調に行けば、返済をすることができます。

しかし、起業はそう簡単なものではありません。借金を返済するどころか、さらに大きな赤字を背負ってしまう可能性もあるのです。

そうすると、あなたは多額の借金を背負ったままになります。

学生は資金をかけずに起業すべき

これらの失敗リスクを回避するには、お金をかけない起業をすることです。

僕も、資金をかけずに起業をしました。

だからこそ、学生だからといって諦めずに済みました。また、借金をしてお金を集める必要もありませんでした。

資金をかけずに起業する方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。

資金ゼロで起業!お金のない高校生の僕が起業できた理由

学生起業で会社を設立しようとする

学生起業の失敗談として多いのが、「いきなり会社を設立してしまう」というものです。

会社を設立すると、余計な時間とお金が取られてしまいます。

株式会社を作ると余計なお金がかかる

起業を考えている学生には、「起業する=会社を作る」と思っている人が多いです。

株式会社を設立する場合、合計で約30万円が必要になります。

学生にとっての30万円・・・痛いですよね。

また、手続きが複雑なので、税理士さんなどにお願いしなければなりません。

このように、会社を作るのにはお金も手間もかかるのです。

このため、資金面で挫折したり、手続きに無駄な時間をかけてしまったりします。

学生は「個人事業主」として起業すべき

これを避けるには、「株式会社」を作るのではなく、「個人事業主(こじんじぎょうぬし)」として起業しましょう。

個人事業主という言葉は、聞いたことがないかもしれません。

これは、別名「自営業」や「フリーランス」と呼ばれるものです。簡単に言うと、会社の小さいバージョンだと思ってください。

個人事業主の場合、開業に1円もかかりません。また、手続きもシンプルです。

そして、ある程度の利益が出るまでは、かかる税金も安いです。

僕も学生時代に個人事業主として起業しました

僕も、学生時代に個人事業主として起業しました。

手続きとしては、税務署に行って「個人事業主として開業したい」と言うだけです。

そうすれば、必要な書類や書き方について教えてくれます。

なお、2月〜3月は税金を申告する時期であるため、税務署は忙しいです。

この時期を避けて行けば、窓口の人が分かりやすく教えてくれます。

個人事業主として起業することで、資金と手間を大幅に減らすことができます。

それをビジネスに回すことができるので、成功しやすくなります。

学生起業をする前の勉強に時間を使いすぎる

学生起業した人の失敗談として、「起業前の勉強に時間を使いすぎた」というものがあります。

起業前に勉強しても無意味に終わる

起業する前に、次のような行動を取る学生は多いです。

・ビジネス書を読む

・起業関係の授業を取る

・セールスやマーケティングを勉強する

もちろん、勉強すること自体は悪くありません。むしろ良いことです。

しかし、起業をする「前」にした勉強は、無駄になってしまうことが多いです。

なぜなら、「実際に起業をしてみるとほとんど役に立たなかった」ということになるからです。

起業した「後」に、必要に応じて勉強する

それでは、本当に必要な知識だけを無駄なく勉強する方法は何でしょうか。それは、起業をした後に、必要に応じて勉強することです。

確かに、僕も今日までに、

・マーケティング

・セールス

・心理学

・脳科学

・経理

・税金

などを勉強してきました。しかし、起業する前からすべてを勉強していたわけではありません。

とりあえず起業して、必要になったタイミングで勉強しただけです。

自分にとって本当に必要な知識は、起業して初めてわかるものです。

勉強をするのは、「自分にはこの知識が足りない」と分かったタイミングで十分です。

まずは起業して、とりあえずビジネスを始める。動きながら、必要な知識を勉強していけば問題ありません。

学生に起業はまだ早いと思ってしまう

起業を考えている学生と話すと、

「学生なので、自分にはまだ早いと思ってしまいます」

「卒業して、就職してみてからでも遅くないかなと思います」

と言う人が多いです。

学生で起業をする人は、まだまだ少数派です。僕も同じ思いだったので、その気持ちはわかります。

ただ、「あのとき起業してば良かった」と後悔する人が多いのも事実です。

起業に「まだ早い」なんて存在しない

「自分に起業はまだ早い」と思っている学生に、聞いてほしいお話があります。

僕は学生に限らず、起業を考えている人の相談に乗ることがあります。

このとき、学生は、

まだ学生なので、起業をするのは早いと思ってしまいます。

と言う人が多いです。

そして、社会人3年目くらいまでの人は、

まだ就職したばかりなので、まだ早いと思ってしまいます。

と言います。

もう少し年齢が上がって、会社で働く年数が増えたり、結婚をしたりすると、

もう少し落ち着いてから起業しようと思います。

と言う人が多いです。

さらにその後、子どもができると、

子どもが小さいので、もう少し落ち着いたらと思います。

と言う人が多いです。

さらにさらに、それ以降の年齢になると、

もう若くないので、起業するのは遅いのではないかと思ってしまいます。

と言う人が多いです。

分かりますよね?

「まだ起業のタイミングではない」などと言っていると、いつまでも起業できません

「まだ早い」と言っているうちに、「もう遅い」と言うようになります。そして、人生が終わってしまうんですよ。

これこそ、最大の失敗だと思います。

学生というタイミングで起業する有利さ

僕は、学生というタイミングは、起業するのにとても良いと思います。

例えば、次のような理由があります。

・結婚相手や子どもなど、守るべき存在がいないので挑戦しやすい

・就職してからと比較すると、自由に使える時間が多い

・失敗したら就職すれば良いし、就活でもネタとして話せる

・親に援助してもらえるので、稼げなくても食えなくなることはない

学生で起業するなんて早い、ということはありません。

後悔しないように、ぜひ挑戦してみてください。

学生起業のネガティブ面にばかり注目してしまう

学生起業の失敗談として、「学生起業の悪い面ばかり気にしていた」というものがあります。

これは、僕もそうでした。

学生で起業するとバカにされる?

企業の代表というと、年齢が若い人は少ないです。

僕も、起業した当初は「学生が代表者なんてバカにされないだろうか」と心配しました。

もちろん、実際にバカにされることもありました。

学生であることが武器にもなる

しかし、逆の反応をされることもあります。

僕の学生時代にも、

「若いのにすごいね」

「自分より若い奴が頑張ってると、応援したくなるんだ」

と言って、とても親切にしてくれる人たちがいました。

例えば、僕が音楽イベントの仕事でお世話になっていたライブハウスの店長さんは、

閉店後何時間も、ビジネスの相談に乗ってくれました。

このように、

「学生でなければ、こんなことをしてもらえなかったのではないか」

ということがたくさんありました。

「学生である」というのは、「若いくせに」と下に見られることもあります。

しかし、「若いのにすごい」と思ってもらえることも多いのです。

学生であるというのは、弱みでもあり、強みでもあるのです。

この点に気付ければ、学生起業は不利なことばかりではないと理解できます。

まとめ:実は学生起業に失敗なんて存在しない

ここまで、学生起業における失敗談をたくさん紹介して来ました。

ここから得られる教訓は、次の通りとなります。

・学生こそ、お金のかからない起業をすべき

・いきなり会社を設立せず、個人事業主として起業すべき

・勉強をしてから起業するのではなく、起業をしてから必要に応じて勉強すべき

・学生だから起業が早すぎるということはない

・学生起業家であることは弱みにもなり得るが、強みにもなる

この記事によって、あなたの起業が少しでも成功に近づきますように。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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