こんにちは、武藤です。
「起業をしてみたい」という人は多いですよね。
しかし、立ちはだかるのが資金の問題です。
借金なんてしたくない。かといって、自分には貯金もない。
ほとんどの人が、「自分にはお金がないから」と起業を諦めてしまいます。
でも、資金ゼロで起業をする方法があるんです。
お金がないのなら、資金が要らない形で起業をすれば良いだけです。
実際、僕は高校生だった17歳の頃に起業しました。誰かからお金を借りることもなく、です。
この記事では、お金のない高校生だった僕が、資金ゼロで起業できた理由を解説します。
これを読むことで、あなたも同じように起業することができます。
記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
起業したけど会社を作らなかった
世の中には、「起業をする=会社を作る」だと思っている人が多いです。僕も、起業直前まではそう思っていました。
しかし、必ずしもそうではありません。
会社を作る以外に、個人事業主(=こじんじぎょうぬし)として起業するという選択肢もあります。
あなたは、個人事業主という言葉を聞いたことがないかもしれません。
別名として自営業や、フリーランスとも呼ばれます。
こちらなら、聞いたことがある人も多いでしょう。
簡単にいうと、「会社の小さいバージョン」だと考えていただければ良いです。
本当に資金ゼロで起業できる
株式会社を設立する場合、最低でも25万円ほどの資金が必要になります。
複雑な手続きを専門家に頼むと、30万円を超えることもあります。
しかし、個人事業主ならこの資金は必要ありません。本当に資金ゼロで起業できます。
まず、あなたが住んでいる市区町村の税務署に行きます。
「個人事業主として開業したいのですが」と言えば、書類をもらえます。
そして、それを提出するだけで起業が完了します。
会社を作るより税金も安い
少し先の話をします。
起業して利益が出た場合、税金を支払わなければなりません。
毎月の利益が50万円を超えるあたりまでは、個人事業主の方が税金は安くて済みます。
(さまざまな要素があるため個人差があります)
ほとんどの場合、起業してすぐに50万円もの利益は出ません。
このことからも、最初は個人事業主として起業した方が良いです。
そして、毎月大きな利益が出るようになってきたら、株式会社の設立を検討してください。
徹底的に今あるもので勝負した
資金ゼロで起業をする時のポイントとして、「今あるもので勝負する」ということがあります。
多くの人は、今の自分にはないものを揃えようとします。だから、余計な起業資金が必要になってしまうのです。
事務所は構えず自室で起業する
起業をするとき、事務所を構えようとする人は多いです。それも、渋谷や六本木の一等地にです。
確かに、「六本木に事務所があるんだ」と言えば、友達から「すごいね!」と言ってもらえるかも知れません
しかし、それ以外に得られるものは少ないです。
ほとんどの作業は、自宅でもできます。机とパソコンがあれば、困ることはありません。
起業を届け出る際に、自宅の住所を所在地として書くこともできます。
小さな見栄だけのために、事務所を構える必要があるでしょうか。そして、高額な家賃を払い続ける意味はあるでしょうか。
事務所を構えれば、自宅から通う必要もできます。交通費が必要になりますし、時間も無駄になります。
僕も、自分の部屋で起業をしました。それでも、全く問題はありませんでした。
高価な機材を揃えようとしない
起業をするとき、高価な機材を揃えようとする人は多いです。
あれも必要だ、これも必要だと考えます。この結果、すぐに資金が底をついてしまうのです。
実際には、すでに所有しているもので十分である場合が多いです。
僕が起業したときは、最初から持っていたパソコンを使いました。アルバイトをして購入した、4万円のパソコンです。
インターネット回線は、自宅のものを使いました。
このため、起業のために新たに機材を揃えた記憶はありません。
無料で使えるサービスをフル活用した
起業をする際は、パソコンやスマートフォンを使うことになります。
しばらくすると、欲しい有料のソフトやアプリが出てきます。
しかし、わざわざ資金をかけて購入をしなくても、無料で同じことができるサービスは多数存在します。
ワードやパワーポイントはいらない
パソコンで文章を書くために、代表的なソフトとしてWord(=ワード)があります。
多くのパソコンには、最初からWordが入っています。
しかし、僕は安いパソコンを使っていたので、それが入っていませんでした。
Wordを買うのにはお金がかかります。そこで、何とか無料で済ませられないかと考えました。
「Word 無料」などと検索していたところ、「Googleドキュメント」というサービスがあることを知りました。
これは無料でありながら、Wordとほぼ同等の機能を使うことができます。
また、あるときセミナーを開催することになりました。このとき、説明のためにスライドを作成しなければならなくなりました。
セミナーに使うスライドの例
有名なスライド作成ソフトとして、「パワーポイント」というものがあります。
しかし、これは有料です。そこで、何とか無料で済ませられないかと考えました。
検索した結果、これも「Googleスライド」という無料のサービスで代用できることが分かりました。
まずは無料のサービスを探してみる
このように、無料のサービスでも、有料のものとほぼ同等の機能を持つものが数多くあります。
他にも、以下のようなものを使っています。
・無料で複数人とビデオ通話ができる「Skype」「ZOOM」
・無料で予約フォームが作れる「フォームメーラー」
・無料でエクセルと同等の機能が使える「スプレッドシート」
「◯◯ 無料」などと検索してみると、無料でも十分に使えるものが見つかります。
まずは調べてみて、どうしても必要なものだけ資金をかけて購入するようにしてください。
自分のお店は構えなかった
起業をするとき、自分の店を構えようとする人は多いです。
例えば、英会話講師として起業するとき、自分で教室を開こうとする人は多いです。
あるいは、スポーツトレーナーとして起業しようとして、自分のジムを開こうとする人は多いです。
しかし、これを行おうとした瞬間に、少なくとも数千万円の起業資金が必要となります。
しかも、そこで終わりではありません。そこから、毎月の家賃や電気代が発生します。
これは、お客さんが来なくても固定でかかり続けます。
「自分のお店を開く」という決断をした瞬間、莫大な資金が発生することになります。
本当にお店を構える必要があるのか
起業をする際は、「本当に自分のお店が必要なのか」ということを考え直してください。
例えば、僕の知り合いに英会話の先生がいます。
彼は、Skypeという無料のビデオ通話アプリを使って、自宅にいながら生徒に英会話を教えています。
このため、資金をかけて自分の教室を構える必要はありません。
また、あるスポーツトレーナーは、自宅にいながら運動と食事の指導をしています。
お客さんの運動量や食事に対して、メールでアドバイスを行なっています。
現代は、メールやビデオ通話が無料でいくらでも使える時代です。
ビジネスを行う際に、必ずしもお店を構える必要はなくなってきています。
メールやビデオ通話を使えば、お客さんも自宅にいながらサービスを受けられます。
このため、より幅広い地域に住む人をお客さんにすることができます。
お店はその日だけ借りられる
ただ、ビジネスの内容によっては、どうしても専用のスペースが必要な場合もあるでしょう。
このようなときは、「その日だけお店を借りることはできないか」ということを考えてみてください。
自分でお店を持つよりも、借りる方が遥かに安く済みます。
例えば、僕は音楽イベントを主催しています。
生で音楽を楽しむものであるため、どうしてもライブハウスを使う必要があります。
ただ、自分でライブハウスを開こうとすれば、軽く数千万円の起業資金が必要でした。
お金のない高校生の僕には、到底用意できる資金ではありません。
調べてみると、ライブハウスは半日6万円ほどで借りられることが分かりました。
そこで、自分がイベントを開く日だけライブハウスを借りるようにしました。
これなら、ほとんど資金が必要ありません。
お店を自分で開くと、巨額の資金が必要となります。しかも、ずっとそれを払い続けなければなりません。
だからこそ、「所有せずに1日だけ借りる」という考え方を持ってください。
これにより、起業に必要な資金を大幅に減らすことができます。
従業員は雇わなかった
起業をするとき、いきなり従業員を雇おうとする人がいます。
しかし、僕は起業当初、すベて1人でスタートしました。
従業員を雇うと、給料(=人件費)を払う必要性が出てきます。
そもそも、起業したばかりの時には、お客さんが集まりません。よって、ほとんど仕事はありません。
このため、人件費だけが出ていく状態になってしまいます。
また、起業したての状態では、あなた自身も仕事に慣れていません。よって、従業員にうまく仕事を教えることができません。
僕も、今では従業員を雇っています。しかし、それは一人で限界まで働いた後です。
起業をする際は、まずは一人から始めた方が良いです。そして、どうしても必要になったら従業員を雇うことを考えてください。
知識は図書館で勉強した
起業を成功させるためには、知識が必要になります。
もちろん、理想は成功している起業家から直接教えてもらうことです。
これができれば、最短最速で結果が出ます。しかし、費用は必然的に高額となります。
本を読めば、一流の知識や思考に触れられます。ただ、本を買うにも資金が必要になってしまいます。
そこで使えるのが図書館です。学校や市区町村の図書館なら、無料でいくらでも本を読むことができます。
集客にインターネットをフル活用した
僕が資金をかけず起業できた理由として、インターネットでの集客に力を入れたことがあります。
新聞や雑誌に広告を出そうとすれば、少なくとも数百万円は必要になります。
一時は、チラシを作って配ったこともありました。これにも、紙やインクを使うため、資金が必要になってしまいます。
しかし、インターネットを活用すれば、資金ゼロで集客を行うことができます。
起業した当初は、mixi(ミクシィ)というSNSを使って集客を行なっていました。
音楽が好きな人が集まるコミュニティに、イベントのお知らせを書き込みました。それだけで、少しずつお客さんを集めることができました。
(現在ではmixiを使う人が減ったため、活用していません)
現在では、ブログとYouTubeを使って集客を行なっています。
一度投稿した記事や動画は、何年後もそこに残り続けます。
そして、毎日多くの人が検索を通じて、僕の投稿を見つけてくれます。
つまり、一度大量の投稿を行えば、自動的にお客さんが集まってくる状況を作り出すことができます。
しかも、ブログやYouTubeは無料でも始めることができます。
このため、ほぼ起業資金ゼロで、自動の集客システムを作り出すことに成功しています。
お金がない状態で起業する場合は、ぜひインターネットをフル活用することを考えてください。
高校生が資金ゼロで起業した方法:まとめ
ここまで、お金のない高校生だった僕が、資金ゼロで起業できた理由を話してきました。
まとめると、次の通りとなります。
・会社を設立せず、個人事業主として起業した
・徹底的にあるもので勝負した
・自分のお店は構えなかった
・従業員を雇わず、一人でスタートした
・図書館で本を読み、知識を仕入れた
・集客にインターネットをフル活用した
ぜひあなたも、資金ゼロ起業を実現してください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。