こんにちは、武藤です。
起業したいと言うと、100%の確率で周囲から「やめとけ」と言われます。そして、自分の心の中でも「やめた方がいいのでは?」と、心配を抱くようになります。
僕はこれまで、数多くの起業相談に乗ってきました。残念ながら、「起業をやめたほうがいい人」は、確実に存在します。途中で挫折したり、詐欺に騙されたりすることが予測できるからです。
今回は、起業をやめたほうがいい人の特徴をお伝えします。また、周囲の「やめとけ」という声に対して、どう向き合うべきかも解説します。
記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
起業はやめとけ!やめたほうがいい人の特徴
まずは、起業をやめた方がいい人の特徴を4つ紹介します。
努力をせずに稼ぎたいならやめとけ
起業をやめとけと思う人の特徴は、「努力をしたくない」と考えていることです。
SNSやブログなどで、派手な暮らしをアピールする起業家は多いです。高級車や旅行、豪華な食事などの写真がひっきりなしにアップされます。
こうしたものを見ると、あたかも彼らは遊んで暮らしているように思えます。これらに影響されて、「自分も起業すれば努力せずに稼げるのでは?」と勘違いをする人は少なくありません。
確かに起業をすれば、最終的には努力せず稼げる状態を作れます。具体的には、次の2通りの方法が存在します。
・インターネットを使って、自動的に商品が売れる仕組みを作る
・従業員(スタッフ)を雇って、自分が動かなくても稼げる仕組みを作る
ただし、こうした状態を作るまでには、「正しい知識」と「年単位の努力」が必要です。仕組みを完成させるまで、必死に努力をする必要があります。
また、努力をしたくない人が起業すると、高確率で怪しい起業塾やセミナーに騙されます。例えば、「何もしなくても稼げる」「楽して大金が手に入る」と宣伝するものです。
稼ぐために楽ができるのは、努力をした後の話です。最初から何もせずに、大金を稼げることなどあり得ません。
これらのことを考えたとき、「1年も努力するなんて長い!」と感じる場合、起業はやめたほうがいいです。途中で挫折したり、詐欺に騙されたりするのが目に見えているからです。
こうした理由から、努力せずに稼ぎたいと考えている人は、起業はやめたほうがいいです。逆に、正しい知識を学び、一定期間は必死に努力する覚悟があれば、成功できる可能性は高いです。
時間に対する保証を求めるならやめとけ
起業をやめとけと思う人の特徴に、労働時間に対する収入の保証を求めることがあります。
僕は、起業について相談される機会がたくさんあります。こうした人の質問には、次のようなものがあります。
・1年後には確実に月収30万円を稼げますか?
・月収50万円を突破するまでに何ヶ月かかりますか?
会社員やアルバイトの場合、働いた時間のぶんだけ確実に給料が支払われます。それが、「月給」や「時給」というものです。ほとんどの人はこれに慣れきっているため、保証を求めてしまう気持ちは理解できます。
しかし、起業ではそのような保証はありません。努力の方向性が間違っていれば、永遠に1円も稼げません。これは、たとえ3年・5年・10年と時間をかけても同じです。
また、すでに成功している人から学べば「この方向に努力すれば稼げる」というやり方を知ることはできます。しかし、それでも「1年後に必ず◯円になる」「月収50万円になるのは◯ヶ月後である」などは約束されません。
冷たいようですが、「確実に稼ぎたい」のであれば、起業をやめたほうがいいです。そして、会社員やアルバイトをおすすめします。確かにストレスもあるし、大きな収入を実現するのは難しいです。それでも、働いたぶんだけ給料がもらえるのは魅力的です。
逆に、このような保証がなくても努力できる人は、起業に向いていると言えます。
借金をするような起業はやめとけ
僕が「やめとけ」と思う起業に、借金を背負うものがあります。なぜなら、失敗したときのダメージが大きすぎるからです。
こうした起業の典型が、お店を出すビジネスです。例えばカフェを開く場合、最低でも1000万円が必要となります。
しかも、それだけでは終わりません。毎月の家賃や光熱費は、お客さんが来なくても発生し続けます。維持費として、毎月数十万円が出て行くのです。
起業をするには、借金が必須だというイメージがあります。しかし、完全無料とは言わないものの、ほとんどお金をかけずにできる方法も存在します。
例えば僕の場合、インターネットを軸とした起業をしています。ブログやYouTubeなどをメインに使い、音楽スクールや経営コンサルティングなどを行なっています。ビジネスの費用としては、月に5000円もかかりません。
・ブログの維持費 月1,000円未満
・メルマガ配信システム 月3,000円未満
他にも、「事務所を借りず自宅で起業する」「会社ではなく個人事業主として起業する」など、資金をかけずに起業する方法はたくさんあります。詳しくは、以下の記事で解説しています。
すぐに会社をやめて起業するのはやめとけ
起業をするとき、いきなり会社を辞めようとする人がいます。しかし、これに対しても僕は「やめとけ」と思います。なぜなら、後戻りができないからです。
上手くいかなかった場合は、生活に困ることになります。結婚相手や子どもがいれば、彼らにまで迷惑をかけることになります。
また、起業には「やってみるまで分からない」ことがたくさんあります。
例えば、あなたがブログのビジネスで起業したとします。しかし、実際に取り組んでみると、記事を書くことがどうしても好きになれません。「こんなはずではなかった」と思っても、会社を辞めてしまっては後戻りができません。
こうしたことを防ぐためにも、起業は副業から始めるようにしてください。会社を辞めるのは、生活できるレベルの収入を得られるようになったタイミングをオススメします。
確かに、会社を辞めずに起業した場合、使える時間は限られます。このことは、非常にストレスになります。ただ、こうした経験をすると、時間の使い方が上手になります。
このことは、会社を辞めた後にも大いに役立ちます。短時間で多くの作業をこなせるようになり、ビジネスがどんどん成長していくようになります。
このような理由から、いきなり会社を辞めて起業するのはやめたほうがいいです。
周囲が「起業はやめとけ」の言う本当の理由
最後に、あなたの周囲の人が「起業はやめとけ」と口にする本当の理由を知っておきましょう。
起業するあなたを本気で心配している
「起業はやめとけ」と言う人の多くは、心からあなたのことを心配しています。したがって、この気持ちには感謝をする必要があります。
僕も、家族や友人など、多くの人から「やめたほうがいい」と言われました。確かに辛い経験でしたが、心配してくれたことには「ありがとう」と思っています。
「起業に反対する人は、あなたの足を引っ張ろうとする敵だ」と言う人もいます。反対されるとストレスがかかるため、そう思ってしまう気持ちは理解できます。
もちろん、悪意を持って反対する人もいます。ただし、明らかに少数派です。ほとんどの人は、本気であなたのことを考えてくれているのです。
まずは、「やめとけ」と言う人たちが、本気であなたを心配していることを理解してください。
起業による想像上の不安を恐れている
起業を「やめとけ」と言う人たちは、想像上の不安を恐れています。
彼らのほとんどは、起業した経験がありません。よって、「起業するとどうなるのか」を具体的に知りません。このため、恐怖を次々にイメージして、あなたを心配するのです。
起業をしたことのない人が抱く「恐怖」には、次のようなものがあります。
・借金を抱えるのではないか?
・収入がストップするのではないか?
・身体を壊した瞬間に収入がストップするのでは?
ただ、実際には借金を抱える必要はありません。例えば、インターネットを使うことで、1円も借金せずに起業は可能です。
また、収入が途絶えることが心配ならば、会社員を続けながら起業すれば問題ありません。ネットや従業員を活用することで、身体を壊しても稼ぎ続ける仕組みを作ることもできます。
つまり、こうした恐怖は、すべて回避することが可能なのです。
しかし、あなたの周囲の人は、こうした事情を知りません。だからこそ、あなたのことを心配して、やめたほうがいいと言うのです。
黙って起業して、成功したら事後報告?
「起業はやめとけ」と言われることが嫌なら、黙っているのも手です。つまり、起業したことを周囲に言わず、黙々と作業をするのです。
これなら、誰からも「やめたほうがいい」と言われることはありません。なぜなら、あなたが起業したこと自体を知らないからです。
もし失敗しても、そのまま黙っていればいいだけです。無事に成功した場合にのみ、それを報告すればOKです。
「これから起業して稼ぐ」と言っても、ほとんど信頼されません。しかし、「実は2年前に起業していて、すでに結果を出している」と言えば、誰も文句はつけられないのです。僕にも、こうして事後報告をした人がたくさんいます。
このように、やめとけと言われるのがストレスなら、誰にも言わずに起業するようにしてください。そして、成功した場合に事後報告をすればOKです。
まとめ:起業はやめとけ?やめたほうがいい人の特徴
今回は、起業を「やめとけ」と言いたくなる、やめたほうがいい人の特徴をお伝えしてきました。
起業をやめた方がいい人の特徴は、次の通りです。
・努力をせずにお金を稼ぎたいと考えている
・時間に対する収入の保証を求める
・借金をするような起業をしようとする
・起業していきなり会社をやめようとする
また、「起業はやめとけ」と言う周囲の人は、あなたのことを本気で心配しています。ただ、起業経験がないため、存在しない恐怖を想像して反対をしてくるのです。
「やめとけ」と言われることがストレスなら、内緒で起業するのも手です。これなら、起業したこと自体を知られないため、誰からも反対されることはありません。
僕の発信が、ほんの少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。