こんにちは、武藤です。
ブログの文章では、読みやすさが重要となります。
同じ内容でも、ライティングによっては読みにくくなります。文章が読みにくい場合、読者は最後まで読んでくれず、あなたのページを去ります。
これでは、ブログを活用したビジネスは成功しません。また、アクセス数にも悪影響を及ぼします。
このため、読みやすさを意識したライティングをする必要があります。
今回の記事では、ブログの文章を読みやすくするために、僕が注意しているルールをすべて紹介します。
これらのルールを守るだけで、あなたの文章は劇的に読みやすくなります。
記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
読点を入れる
読みにくい文章の共通点として、「見た目がとっつきにくい」ということがある。
文章を読み始める前に、ページを去ってしまう。
これを防ぐために、必ず使うべきなのが「読点(とうてん)」である。「読点」とは、「、」のことを指す。
これを入れるか入れないかでは、見た目に大きな違いが生まれる。
悪い例
良い例
いかがだろうか。
文字と文字の間にスペースが生まれ、読みやすくなった。また、リズムの良い文章になった。
このため、読点はしっかりと活用するようにしよう。
一文における適切な読点の数
一文における適切な読点の数は、文章によって異なる。ただ、目安は「1〜2個」だ。
一文の中に1つも「、」がない場合は、どこかに打てるのではないかと考えるべきだ。
逆に、3つ以上になってしまう場合は、読点を打ちすぎている可能性がある。あるいは、一文が長すぎる可能性が高い。
読点を打つ位置を判断するには
読点を打つ位置を判断するには、書いた文章を声に出して読んでみると良い。
文章を読んでいると、息を吸う場所があるはずだ。そこに、読点を打つことが正解である。
読点の位置で意味が変わる
読点をつける際は、その位置によって文章の意味が変化することに注意する必要がある。
例えば、次の文章を考えてみる。
ここで問題になるのが、「怒りに震えている」のは「私」なのか、「友人」なのかということである。
そして、これに正解はない。「怒りに震えている」のは「私」であるとも解釈できるし、「友人」であるとも解釈できる。
次に、この文章に読点を打ってみる。次の2つの文章を読み比べてみてほしい。
パターンA
パターンB
パターンAの場合、「怒りに震え」ているのは「友人」と解釈できる。
パターンBの場合は、「怒りに震え」ているのは「私」ということになる。
このように、全く同じ文章でも、読点を打つ場所によって意味が変わる。
何でも良いから読点を打てば良いというものではなく、意味の変化にも注意することが大切である。
一文を短くする
文章の頭から、句点(。)までのことを「一文(いちぶん)」と呼ぶ。この一文を短くすると、読みやすいライティングになる。
積極的に句点を打ち、文章を切る
悪い例
良い例
ブログの文章を書き終えたら、「切れるところはないか」という視点で見直してみる。
なお、一文中に読点(、)の数が3つ以上あったら、切れる可能性が高い。
不要な表現を削除する
書かなくても通じる言葉は、すべて削除する。これによっても、一文は短くなって、すっきりと読みやすい文章になる。
訂正前:
訂正後:
文章を適切に改行する
見た目がとっつきにくい文章の特徴は、改行が少ないということがある。
改行が少ないと、文章の中にスペースが生まれない。これでは、読点を打たない文章と同じように、見た目がとっつきにくくなってしまう。
「難しそう」「読みにくそう」と感じた読者は、文章を最後まで読まずにページを去ってしまう。
これを防ぐためにも、改行を意識したライティングが重要になる。
悪い例
良い例
読みやすさを意識したライティングのコツは、文章の改行を適切に行うことです。
読点を打たない文章と同様に、改行がないとスペースが生まれません。字がギッシリとあって、とっつきにくいと感じられてしまいます。
このように思われてしまうと、すぐにページを離れようとする読者が増えてきます。
適切な改行頻度を見極める方法
改行をどれくらいのペースで行うかは、好みが分かれるところだ。
僕の場合は、1〜2行に1回は改行をするようにしている。これなら、字が詰まっていて読みにくい印象も与えにくい。
改行のタイミングを考える際は、パソコンとモバイル(=携帯電話・スマートフォン)で自分の書いたブログを読むと参考になる。
パソコンとモバイルでは、画面の横幅が違う。このため、同じペースでの改行でも、文章の見た目が異なる。
最近では、モバイルでブログを読む人が圧倒的に多い。よって、モバイルで見たときに、見やすいと感じる頻度で改行を行うと良い。
指示語を積極的に使う
指示語とは、「それ」「これ」「あれ」などの表現である。
同じ言葉を繰り返すよりも、指示語を活用することで、文章が短く読みやすくなる。
訂正前
訂正後
同じ対象を表現するときは、同じ表現を使う
早速だが、以下の文章を見てみてほしい。
お店に集客をするには、ビラを作成することが有効です。チラシにお店の情報を書くことで、それを見た人が来店してくれます。
なお、ビラの配り方としては、大きく分けて2つのパターンがあります。それは・・・
この文章では、「ビラ」と「チラシ」という2つの表現が使われている。しかし、この2つは同じものを指している。
同じ対象を違う言葉で表現してしまうと、「違うものなのかな?」と混乱してしまう。
「ビラ」なら「ビラ」、「チラシ」なら「チラシ」という表現をするべきだ。
専門用語に注意する
読者がストレスを感じる大きな要因として、「言葉の意味が分からない」ということがある。
特に、知識を提供する文章では、専門用語が登場しやすいので要注意だ。
無意識に使ってしまう専門用語に気づくには
専門用語を多用してしまう人は、自分が専門用語を使っていることに気づいていない。自分にとっては当たり前の知識であるため、自覚がないのだ。
例えば、僕の本業は音楽ビジネスだ。ミュージシャンのブログを添削することがあるが、無意識に音楽の専門用語を使ってしまう人は多い。
しかし、読者の大半は知識がない人だ。このため、彼らにも理解できるような文章を書かなければ、読んでもらうことはできない。
最適なのは、あなたが扱う分野に関する知識がない人に、文章をチェックしてもらうことだ。
例えば、あなたが英語に関するブログを書いているなら、全く英語の知識がない人に読んでもらう。
そして、「この言葉の意味が分からない」と指摘をしてもらうことが有効だ。
専門用語を使わなければならないときは
文章の流れ上、どうしても専門用語を使わなければならないことはある。
この場合、必ず解説を加えるようにする。そして、単語の説明は、なるべく先回りして行うことが重要になる。
読者は、分からない言葉が1つ出てきた時点でストレスを感じる。そして、このストレスを感じる時間が長ければ長いほど、離脱されやすくなる。
このため、単語の説明は、それが登場する前に行うと良い。
例えば、「ザイオンス効果」という心理学の専門用語を解説する場合を考えよう。
「ザイオンス効果」という専門用語が登場する前に、先回りして「会えば会うほど相手に対する親近感が湧いてくるという心の作用」という説明をしている。
これなら、読者にストレスを与えることがない。
ただ、文章の構成上、先回りして説明するのが難しいこともあるだろう。この場合は、専門用語が登場した直後の一文で、その意味を説明するようにする。
これにより、読者が「この言葉の意味が分からない」というストレスを感じる時間が限りなくゼロに近づく。この結果、ページから離脱されることを大幅に防げる。
逆に、単語が登場してから2文以上後や、別の見出しで解説するのでは遅すぎる。これでは、読者がストレスを感じる時間が長いため、離脱されやすくなる。
カッコはなるべく用いない
カッコ( )が多い文章は読みにくい。この悪い例として、次のような文章がある。
このため、なるべくカッコを使わないように文章を書いていく。以下のように修正すれば、カッコを用いずに同じ内容を表現できる。
ただし、ライティングにおいては、どうしてもカッコを使わなければならないことがある。
この場合は、カッコの中身は極力短くすること。そして、カッコの中に読点や句点を用いないこと。こうすれば、読みにくくなることを避けられる。
ひらがなを多用する
漢字が多い文章は、難しそうな印象を与えてしまう。例えば、次の2つの文章を読み比べてみてほしい。
いかがだろうか。後者のように、あえて平仮名を多く使うことで、読みやすい文章にできる。
パソコンや携帯電話を使うと、難しい漢字でも簡単に表示させることができてしまう。このため、ライティングにおいて、漢字を多用しがちになるのだ。
だからこそ、意識的に平仮名を多用していくことが大切になる。
ブログの文章を読みやすくするライティングのルール:まとめ
ここまで、ブログの文章を読みやすくするためのルールを紹介してきました。
まとめると、次の通りです。
・読点を入れる
・一文を極力短くする
・文章を積極的に改行する
・指示語を積極的に使う
・専門用語を用いる場合は、なるべく早く解説をする
・同じ対象を表現する際は、同じ表現を使う
・カッコはなるべく用いず、用いる場合は中身を簡潔にする
・漢字を多用せず、ひらがなを使うようにする
1つ1つ意識をしていくことで、ブログの文章は劇的に読みやすくなります。
これにより、あなたのブログは多くの人から読まれ、喜ばれるものになるでしょう。さらに、ビジネスの収益も加速していきます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。