起業に学歴は関係ある?低学歴・高学歴が有利・不利に働くパターン

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こんにちは、武藤です。

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起業に関する相談を受けていると、「学歴は関係ありますか?」と質問されることがあります。また、「自分はいわゆる低学歴なのですが起業は難しいでしょうか」と心配する人もいます。

結論から言うと、学歴は起業においてプラスになることもあれば、マイナスに働くこともあります。実際、僕の周囲の起業家を見ても、その学歴の割合はさまざまです。

今回は、起業に学歴が有利に働くパターンと、不利に働くパターンを紹介します。

起業における高学歴の強み

起業においては、学歴そのものが成功に直結することはありません。高学歴だからといって、無条件にお客さんが集まったり、ビジネスが軌道に乗ったりはしません。

ただ、厳しい受験勉強を通じて得られた経験が、起業において強みになることは多いです。ここからは、その具体例について解説します。

努力の継続による成功体験の存在

1つ目は、努力を継続することによる成功経験の存在です。

起業では、「簡単に稼げる」ということはあり得ません。軌道に乗るまでには、最低でも1年という期間が必要です。すぐには結果が得られない中で、必死に努力を続けなければなりません。

このとき、誰もが「本当にこのまま継続して成功するのだろうか」という不安に襲われます。これに押しつぶされ、挫折してしまう人は多いです。

しかし、高学歴の人は、受験勉強で長期的な努力をした経験があります。そして、それが報われたという成功体験もあります。よって、「受験のようにコツコツ続けていれば結果が出るだろう」という自信を持ちやすいです。

このように、努力を継続することによる成功体験があることは、起業における高学歴の強みです。

時間を有効に使うコツを知っている

2つ目は、受験勉強を通じて、時間を有効に使うコツを知っていることです。

ビジネスを軌道に乗せるには、時間をかけて取り組む必要があります。ただ、時間が有り余っている人は少ないです。ほとんどの人は、工夫を積み重ねて、時間を生み出す必要があります。

ただ、ほとんどの人は時間を有効に使うのが下手です。例えば、「飲み会」「スマホ」「テレビ」など、目先の誘惑に流されてしまいます。また、短い時間に集中して作業に取り組むことができません。よって、ビジネスはなかなか軌道に乗りません。

しかし、高学歴の人は、受験勉強でこの訓練をしています。学生時代にも、「漫画を読みたい」「友達と遊びたい」など、多くの誘惑があります。それを出来るだけ断ち切り、限られた時間を有効に使ったからこそ、受験で結果を残すことができたのです。

このように、時間を有効に使うコツを知っていることも、起業における高学歴の強みです。

何かに打ち込んだ経験が強みの本質

ここまで、学歴が起業の強みになる2つの理由を解説してきました。ただ、高学歴の人が持つ強みの本質は、「何かに対して必死に取り組んだ経験」にあります。

つまり、必ずしもそれが受験勉強である必要はないのです。例えば、「中高の6年間、必死に部活でへ打ち込んだ」「小さい頃から1つの楽器を続けてきた」などでもOKです。

これらも、長期的な努力を継続し、時間を有効に使う必要があります。よって、受験勉強の経験と同じように、起業における強みとなります。

一方で、過去にそのような経験がないからといって、起業で成功できないわけではありません。僕の生徒でも、「起業して人生で初めてここまで必死になれた」という人が何人もいます。最も大切なのは過去ではなく、未来であることは言うまでもありません。

起業において学歴がマイナスになるパターン

一方で、学歴は必ずしも起業にとってプラスになることばかりではありません。逆に、マイナスに作用してしまうこともあるのです。ここからは、そのようなパターンについて解説します。

起業に踏み切ることができない

1つ目は、高学歴であるがゆえに、起業に踏み切れないパターンです。

多くの批判はあるものの、就職する上で「学歴」は非常に重視されます。このため、高学歴な人ほど、大企業で働いている割合が多いです。給料は比較的高く、周囲からも羨ましいと思われています。いわゆる「いい大学」に通う学生も、さまざまな企業に就職する選択肢があります。

一方で、起業をする場合は、学歴は成功に直結しません。

このため、「せっかく学歴があるのだから、起業せずサラリーマンの方が良いのでは?」という思考に陥りやすいです。実際のところ、これが原因で、起業に踏み切らない高学歴の人は多いです。

実際には、起業を成功させ、大企業を遥かに超える収入と、サラリーマンでは得られない時間的自由を手にする人はたくさんいます。しかし当然ながら、起業をしなければ成功はありません。

よって、学歴が原因で起業をためらう場合、それはマイナスに作用してしまいます。

起業の勉強ばかりして行動が伴わない

2つ目は、起業の勉強ばかりして、行動が伴わないパターンです。

高学歴の人は、勉強をすることによる成功体験があります。よって、「起業もたくさん勉強すれば成功するのだろう」と考える人が多いです。そして、経営やマーケティングに関する本を読んだり、熱心にセミナーに通ったりします。

もちろん、勉強すること自体は悪いことではありません。ただ、起業では「勉強したことを実際にやってみる」ことが極めて重要です。

ビジネスは、生身の人間を相手にします。このため、テストの解答のような、決まり切った「正解」は存在しません。勉強したことを実践し、お客さんの反応を見ながら、微妙な修正を繰り返す必要があります。これをしないと、いつまでも起業が成功することはありません。

このように、勉強ばかりに意識が向き、行動がおろそかになってしまう場合、学歴はマイナスに作用してしまいます。

まとめ:起業に低学歴・高学歴は関係ある?

今回は、起業に学歴は関係あるかについて解説しました。

起業では、学歴そのものが成功に直結することはありません。しかし、厳しい受験勉強を通じて得た経験は、強みとして作用します。具体的には、長期的な努力による成功体験や、時間を有効に使うコツを知っていることです。

なお、受験勉強以外でも、1つのことに必死に取り組んだ経験があれば、同じように強みとして作用します。例えば、「楽器」や「スポーツ」などに打ち込んだこともプラスに働きます。

逆に、学歴がマイナスに作用してしまうこともあります。例えば、大企業で高い給料をもらっていることを理由に、起業に踏み切れない人は多いです。また、受験での成功体験から、起業でも勉強ばかりしてしまう人もいます。

このように、学歴は起業においてプラスになることもあれば、マイナスになることもあります。「高学歴だから成功できる」ことは約束されておらず、「低学歴だから成功できない」というわけでもないのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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