こんにちは、武藤です。
起業をするとき、ほとんどの人は仲間(ビジネスパートナー)を集めようとします。例えば、知り合いに声をかけたり、異業種交流会に参加したりします。そして、協力してビジネスを立ち上げようとするのです。
しかし実際のところ、最初はビジネスパートナーを探すべきではありません。メリットよりもデメリットの方が大きいため、一人で起業した方が良いです。
その後、起業を軌道に乗せたタイミングで、ようやくビジネスパートナーを探すと良いです。この方が、良い仲間と巡り会える確率は格段に上がります。これにより、さらにビジネスを成長させることができます。
今回は、起業における仲間・ビジネスパートナーについて、その必要性や正しい探し方・集め方を解説します。
記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
最初から起業仲間を探すべきでない理由
起業当初は、ビジネスパートナーを探すべきではありません。最初は一人で起業した方が、成功する確率が高くなります。
これは、組むことによるメリットよりも、デメリットの方が大きいからです。ここからは、その理由について解説していきます。
組める相手のレベルが低いから
最初にビジネスパートナーを探すべきでない理由の1つに、組める相手のレベルが低いことがあります。このため、頑張って仲間を探しても、メリットがほぼないのです。
誰でも、優秀なビジネスパートナーを集めたいと思うものです。しかし起業では、自分と同じレベルの人としか組めません。それ以上の人を仲間にしようとしても、確実に断られます。
相手の立場になって考えれば、これは一瞬で理解できます。例えば、すでにあなたが起業し、大きな成功をおさめているとします。このとき、これから起業する人から「ビジネスパートナーになりませんか?」と言われても、答えはNOなはずです。なぜなら、仲間になるメリットが存在しないからです。
よって、起業当初に組める相手は、同じように起業したばかりの人だけです。ビジネスのスキルでいえば、お互い「0」か「1」同士で組むことになります。
この状態でパートナーになっても、成功には結びつきません。誰かと組むことによる成果(売り上げ)は、掛け算で表されます。お互いのスキルが「1」だとすると、次のような結果になります。
このように、結果は「1」のまま変わりません。半分ずつ分け合えば、あなたが受け取れるのは「0.5」になってしまいます。
したがって、仲間と組むことでプラスになるどころか、マイナスになってしまいます。よって、最初から仲間集めに走るべきではありません。
仲間割れしやすいから
最初にパートナーを探すべきではない2つめの理由は、仲間割れが起こりやすいことにあります。
起業を考えるような人は、他人から指図されることを嫌います。また、自分が思うようにやりたいと考えます。そうでなければ、起業せずサラリーマンをやるはずです。よって、喧嘩や対立が起こりやすくなり、ビジネスが前に進みにくくなります。
もちろん、あなたに心酔し、「絶対についていきます!」という人を仲間にできれば良いです。しかし、これから起業するという段階で、そんな人を見つけるのは至難の技です。
このように、仲間割れが起こりやすいことも、最初からパートナーを探すべきではない理由です。
一人でビジネスを完結できるから
最初にパートナーを探すべきではない4つめの理由は、一人でもビジネスを完結できることです。
一般的な企業では、1人の人がすべての業務を行うことはありません。広報・宣伝・人事・会計・セールスなど、役割が細かく分かれています。仲間同士の力が合わさって、はじめてビジネスが成立します。
この感覚に慣れていると、「ビジネスは1人ではできない」と思いがちです。
しかし、規模の小さなビジネスなら、たった1人で完結させることは十分にできます。特に、インターネットを正しく活用することで、集客から販売までを1人で完結させることさえが可能です。
少なくとも、年商3,000万円くらいまでであれば、十分に一人で行うことができます。仲間と組むのは、それ以降になってからでも遅くありません。
このように、ビジネスは一人で完結できることも、最初からパートナーを探すべきではない理由です。
一人でできる起業方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ひとり起業!一人で起業できる仕事・ビジネス・成功パターンを解説!
ビジネスパートナーの探し方・集め方
ここまでの内容を踏まえた上で、ビジネスパートナーの探し方・集め方には、どのようなポイントがあるでしょうか。ここからは、それについて解説していきます。
自分のスキルを高め、パートナーの選択肢を増やす
まずは一人で起業し、スキルを磨いていくのがオススメです。すると、組める相手の選択肢が増えてきます。
例えば、あなたのスキルが「3」に達したとします。こうなれば、同じ「3」のスキルを持つ相手を仲間にできます。
「3」の人同士がビジネスパートナーになれば、「9」の成果を得ることができます。
これを山分けすると、「4.5」を得ることができます。このレベルになって、初めて仲間を集めるメリットが生まれます。
このように、まずは一人で起業することが、良いビジネスパートナーを選ぶキッカケになります。
異なるスキルを持つ仲間とパートナーになる
仲間を集める際のポイントは、異なるスキルを持つパートナーを探すことです。
起業では、同じタイプのスキルを持つもの同士が組んでも無意味です。なぜなら、お互いの長所が被ってしまうからです。
例えば、あなたは集客が苦手なものの、セールスが得意だとします。このとき、「セールスは苦手だが、集客が得意」なパートナーを仲間にするのが正解です。これで、お互いの欠点を補うことができます。
このように、仲間を集める際は、自分と異なるスキルを持つ人を探すようにしてください。
まとめ:起業における仲間の集め方・探し方
今回は、起業における仲間・ビジネスパートナーについて、その必要性や正しい探し方・集め方を解説してきました。
起業したばかりの時点では、ビジネスパートナーを探すことはオススメしません。この理由として、次のようなことがあります。
・組める相手のレベルが低く、結果がマイナスになりやすい
・お互いにやりたいことがあり、仲間割れしやすい
・インターネットを使えば、一人でもビジネスを完結できる
よって、まずは一人で起業し、スキルを高めていきましょう。そうすれば、仲間にできる相手の選択肢が増えてきます。そして、自分と異なるスキルを持つ人をパートナーにしてください。
この記事が、あなたの仲間集め・パートナー探しに役立ちますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。