こんにちは、武藤です。
多くのビジネスでは、始めるのに多額の資金が必要になる。このため、借金をすることは当たり前になる。
一方で、ネットビジネスにはほとんど元手がかからない。このため、失敗の確率が低いとされている。
一方で、95%以上の人が月に5,000円も稼げていないというデータもある。
僕も、2013年からブログを使ったビジネスに取り組んでいる。だが、最初はなかなかうまくいかないことが多かった。
この記事では、ネットビジネスにおける僕や知り合いの失敗例や失敗談と、それを回避する方法を解説していきたい。
記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。
もくじ
教材・セミナー・コンサルに騙されて失敗する
ネットビジネスで失敗する原因に、悪質な教材・セミナー・コンサルタントに騙されることがあります。例えば、次のようなパターンがあります。
・入金後に全く連絡が取れなくなる
・約束されたサービスが提供されない
・提供されるノウハウ通りに取り組んでも稼げない
初心者にとって、こうしたものを見抜くのは難しいです。ただ、「楽に」「すぐに」「簡単に」を強調するものは、悪質である可能性が極めて高いです。例えば、次のようなものがあります。
僕の生徒にも、こうしたネットビジネスに騙された経験を持つ人がいます。その内容を聞くと、いずれも「楽に」「すぐに」「簡単に」を強調するものでした。
したがって、こうした甘いことを言う教材・セミナー・コンサルタントは避けるべきです。
逆に、現実的で厳しいメッセージを発するものは、真っ当である確率が高いです。
僕にも、ネットビジネスの先生がいます。彼の場合、指導を受ける前の段階で、次のような話をしてくれました。
・成果が出るまでは1年以上かかる
・時間をかけて努力することが必要
・楽に、すぐに、簡単に稼げるなどあり得ない
甘いことを言わなかったため、逆に「信頼できる」と考えました。そして、教えていただいた結果、大きな結果を出せるようになりました。
悪質なネットビジネスの見分け方については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ネットビジネスは怪しい詐欺で胡散臭い?有名な手口一覧と信用できる見分け方
独学で突き進むと失敗する
ネットビジネスで失敗する原因に、独学で取り組むことがあります。
確かに、悪質な教材・セミナー・コンサルタントは多いです。しかし、誰からも教わらないことも、失敗の原因となります。
偉そうに言っている僕も、この失敗をしたことがあります。具体的には、初めてブログビジネスに挑戦した時の話です。
1年以上をかけ、独学で207記事を書きました。しかし、ほとんどアクセスを集めることができませんでした。以下が当時のブログになります。
その後、200万円のコンサルティングを受け、ブログの構造から記事の内容まで指導していただきました。これにより、さらに1年後にようやく成果を出せるようになりました。以下が現在のブログです。
このように、独学で取り組むということをしたばっかりに、1年以上の時間と労力を無駄にしてしまったわけです。
当時の僕と同じように、独学でネットビジネスに取り組む人は多いです。本やネットの情報を頼りに、一人で頑張ろうとします。
しかし、才能がある一部の人を除くと、ほとんどの人が失敗します。独学では、自分に合った情報が分かりません。また、壁にぶつかったときに、客観的なアドバイスをもらうこともできません。成果が出るまでの間、モチベーションを維持することも難しいです。
例えば、スポーツ選手になりたいと思ったら、一流の指導者に教えてもらうはずです。間違っても、自分ひとりで練習をしようとはしません。ネットビジネスでも、これと同じことが必要です。
このように、独学で突き進むことは、ネットビジネスで失敗する原因です。「この人だ!」という指導者を見つけ、その教えを受けるようにしましょう。
いきなり脱サラすると失敗する
ネットビジネスで失敗する原因に、いきなり会社を辞める(=脱サラ)ことがあります。特に、まだ稼げていないうちに脱サラするのは危険です。
ネットビジネスは会社と違い、「◯時間働いたから◯円稼げる」という保証はありません。よって、必ずしもイメージ通りの収入を得られるとは限らないのです。
このため、思うように稼ぐことができず、貯金が底を突く可能性もあります。これでは、生活を維持するのが難しくなります。結婚相手や子どもがいれば、彼らにも迷惑をかけることになるのです。
そこで、ネットビジネスは副業から始めることをオススメします。そして、自分(家族がいる場合は家族も)が生活できる収入を稼げるようになってから、脱サラすると良いです。
ただ、「会社で副業が禁止されている」という人もいるかもしれません。しかし、ネットビジネスは顔出しをせず、匿名でも行うことができます。これなら、バレることはありません。
また、最近では学生のうちからネットビジネスを始める人も多いです。ただこちらも、いきなり学校を辞めないほうがいいです。辞めるのは、最低でも生活費を稼げるようになってからにしてください。
このように、いきなり脱サラや学校を辞めることも、ネットビジネスで失敗する原因となります。生活費を稼げるようになるまでは、会社や学校を続けることをオススメします。
ネットビジネスは簡単に稼げると信じている
・メール1通で200万円稼げる
・1日30分の作業で月収100万円
・スマホを3回タップするだけで年収1000万円
ネットビジネスに興味がある人なら、一度はこんな言葉を目にしたことがあるだろう。簡単に稼げます、楽に稼げます、というものだ。
ネットビジネスで失敗する人は、これを信じてしまう。
確かに、1日30分の作業で月収100万円を得ることも、メール1通送るだけで200万円を稼ぐことも可能である。
でも、これには条件がある。それは、「大量の時間もしくはお金をかけて仕組みを完成させること」である。
例えば、僕は「メール1通で225万円」を稼いだことがある。でも、そこまでの流れは次のような感じだ。
まずは、1年かけてブログを200記事を書きました。そこから、メルマガの読者を400人ほど集めることができました。
そして、15万円の商品を2ヶ月かけて構想しました。
メルマガを1通送ってその商品を販売したところ、その商品が15人に売れました。
この結果、225万円の売り上げがありました。
確かに、僕は最終的に「メール1通で225万円」を稼いでいる。
でも、そこに至るまでには「1年間で200記事を書く」「メルマガ読者を400人集める」など、とてつもない努力をしていることが分かると思う。
多くのネットビジネス起業家は、こうした努力の部分を隠そうとする。そして、結果の部分だけを強調する。
この結果、ネットビジネスの初心者は、
「このやり方さえ分かれば、自分も今日からメールを1通送るだけで200万円稼げるようになるんだ!」
と誤解してしまう。
だが、そこに行くまでに努力が必要であることを後から知る。そして、「話が違う」と怒ったり、心が折れたりしてしまう。
これには、ネットビジネスを教える側の罪が大きい。他人にビジネスを勧めるなら、最初からその大変さも伝えるべきだ。
だが、そのような当たり前の姿勢を取る指導者は本当に少ない。いかにも努力が不要であるかのように見せることで生徒を集め、目先の売り上げだけを伸ばそうとする。
僕も、インターネットを使ったビジネスを行ってきた。そして、今では何年も生計を立てている。
だが「ネットビジネスは簡単です!楽に稼げます!」なんて、口が裂けても言えない。
だって、全然簡単じゃないから。むしろ、すごく大変なビジネスだと思う。
ネットビジネスの失敗を防ぐには、最初から簡単に稼げるとは考えないことだ。
すべてを無料で済ませようとする
ネットビジネスの利点は、ほとんどお金がかからないこと。ブログや動画の投稿、メールの送信、商品の販売まで、すべて無料で行うことができる。
だが、ここで重要なことがある。それは、「お金がかからない=すべてが無料で済む」ということではないということ。
ネットビジネスに失敗する人は、すべてを無料で済ませようとする傾向が強い。これは、僕もそうだった。
すべてを無料で済ませたかった僕の失敗談
僕も、「すべてを無料で済ませようとする人」だった。とにかく1円もかけずに、ビジネスを進めようとしていた。
例えば、僕はメルマガを配信していた。月額2000円程度を払えば、メルマガ配信システムと契約することができる。
このシステムを使うと、メールを安全に一斉送信できる。また、あらかじめ配信時刻の予約なども行うことができる。
したがって、作業時間を大きく短縮することができる。
だが、僕は配信システムにお金を払うのが嫌だった。この結果、読者が100人くらいになるまで、1通ずつ手動で送っていた。
これでは、メールを送るだけで何時間もかかる。さらに、配信予約もできないので、毎日同じ時間にパソコンを操作しなければならない。
この単純作業に時間を取られた結果、ビジネスの売り上げがずっと上がらなかった。
また、お金を払って誰かから指導を受けることもしなかった。
「誰かの指図は受けたくない」「ネットにある情報を組み合わせれば無料で稼げる」と考えていたからだ。
だが、素人の自己流で稼げるほど、ネットビジネスは簡単ではない。独学で何年頑張っても、時給300円ほどを稼ぐのが限界だった。
最終的には、先生に200万円近くを払って指導を受けた。それをもとに必死に行動した結果、指導料の何倍も収入を上げることができた。
後になって振り返ってみると、「なんて遠回りをしてしまったのだろう」と思う。心から後悔している。
ビジネスとして当然の投資感覚を持つ
「全部を無料で済ませよう」という思考を脱するには、「投資」の感覚を持つ必要がある。
投資とは、株や不動産を買うことではない。一言で説明すれば、「お金を使ってお金を増やす」というものだ。
例えば、月額2000円のメルマガ配信システムと契約するとする。このとき、確かに月額2000円があなたの手元から消えていく。
しかし、このシステムを使ってメルマガを配信し、月に2万円を稼ぐことができたらどうだろうか。
あなたは、2000円と引き換えに、2万円を獲得している。これが、お金を使ってお金を増やすという「投資」という考え方だ。
ビジネスを行う経営者であれば、誰でもこの投資を行う。
例えば、高い広告費をかけて商品の宣伝を行う。なぜなら、使った広告費以上に売り上げを上げることができるからだ。
しかし、ネットビジネスをやっていると、お金を使う場面に遭遇する機会が少ない。このため、投資感覚が養われにくいのだ。
僕たちは、「お金を使わないことが良いことだ」と教わって育つ。もちろん、それ自体は否定しない。
だが、それは毎月同じ給料をもらう人の発想だ。もらう金額を増やせないから、減る金額だけをひたすら減らそうとする。これによって、手元に多くの金額を残そうとする。
ネットビジネスをやっている人は、紛れもなく起業家である。お金の使い方次第で、収入を何倍にも増やしていくことができる。
(…って書くと胡散臭いけど、少なくとも僕はそうだった。)
自分の収入を増やしてくれるものには、躊躇なくお金を使うようにしよう。
「ビジネス」として取り組めていない
ネットビジネスは、まぎれもないビジネスである。だが、失敗する人の多くは「ビジネス=仕事」として取り組むことができていない。
あなたが、会社員やアルバイトだったらどうだろうか。
眠くても、二日酔いでも、始業時間に間に合うように会社に行くだろう。
上司や取引先から「明日までにこれをやってください」と言われたら、どんなに大変でも確実に終わらせるはずだ。
なのに、ネットビジネスになると、急にこれができなくなる人が多い。
「昨日はモチベーションが上がらなくて、ブログが書けませんでした」
とか平気で言う。
僕はこういう言い訳を聞くたびに、
「お前、それと同じことを上司や取引先にも言えるのか?」
と突っ込みたくなる。そんな社員、給料もらう資格ないでしょ。クビだよクビ。
ビジネスなんだよ。遊びじゃないんだよ。
・・・って偉そうなことを書いてるけど、僕も結果を出せない頃はこんなことばっかり言ってた。
ネットビジネスの多くは、1人で作業するものが多い。
上司や取引先のようなものが存在しないから、強制力が働かない。だからこそ、つい言い訳をしてしまうんだよね。
僕も、いまだに言い訳をしそうになることがある。そんな時は、自分に対して
「お前、それと同じことを上司や取引先にも言えるのか?」
と自問自答するようにしている。
あなたも、アルバイトやサラリーマンと全く同じように、「ビジネス」として取り組んでほしい。
そうすれば、ネットビジネスで失敗する確率は減少する。
教材やスクールにお金を払った時点で満足している
ネットビジネスでは、教材やスクールにお金を払う人は多い。
だが、それでも失敗する人は多い。そういう人は、お金を払った時点で満足してしまっている傾向が強い。
「お金を払ったんだから、あなたが私を稼がせてくれるんでしょ?」というスタンスである。
僕も、頼まれてビジネスを教えることがある。だが、このような人は多い。
こういう人は、ほとんど作業をしない。あるいは、自分から積極的に質問をすることがない。
もちろん、教える側が成果を出してもらうために努力するのは当然だ。だが、教わる側もまた、努力をしなければならないのは当然だ。
レストランなら、座って待っていれば美味しい料理が運ばれてくる。
だが、ネットビジネスはそうではない。あくまで、あなた自身が主体的に行動しなければ、1円たりとも稼ぐことができない。
学習塾に入っても、そこで自分が勉強しなければ成績が上がらない。これと同じだ。
お金を払った時点で満足しているのは論外。満足を覚えるのは、そこで勉強したノウハウを活かして成果を出したときだ。
ネットビジネスの失敗例や失敗談:まとめ
ここまで、ネットビジネスの失敗例や失敗談を話してきた。まとめると、次の通り。
・情報が多すぎて混乱してしまう
・最初から「楽に」「簡単に」稼げると信じてしまう
・すべてを無料で済ませようとしまう
・ビジネスとして取り組むことができていない
・教材やスクールにお金を払った時点で満足してしまう
これらを防ぐには、次の5つを意識すると良い。
・取り組むビジネスと教わる相手を1つに絞り、それに集中する
・「楽に稼げるようになるまで」が大変であることを知る
・投資感覚を持ち、お金を使ってお金を増やす
・会社員やアルバイトと同じようにビジネスへ取り組む
・自分が主体的に行動する重要性を認識する
最後までお読みくださり、ありがとうございました。