こんにちは、武藤です。
ブログやサイト(ホームページ)の検索順位を上げることを、「SEO対策(SEO)」といいます。これについて、「更新頻度は影響するのか?」という疑問を持つ人は多いです。
更新とは、新たに記事を追加したり、過去の投稿を編集したりすることを表します。この頻度が高いとプラスになったり、低いとマイナスになったりするのでしょうか。
今回は、更新頻度がSEOに及ぼす効果について、10年以上ブログ・サイトを運営してきた経験をもとに解説します。
もくじ
SEOに更新頻度自体は関係ない
まず、ブログ・サイト(ホームページ)の更新頻度は、SEOに影響を与えません。
ネット上には、「頻繁に更新すると順位が上がりやすい」「放置しているとSEOに悪影響がある」という情報があります。しかし、これらはいずれも誤りです。
ブログやサイトの「更新」には、以下の2つがあります。
・新しい記事を投稿する
・過去の記事を編集する
いずれも、頻度が高いことで上位表示されたり、低いことで順位が下がったり、ということはありません。
このことは、検索エンジンの最大手であるGoogle(グーグル)も明言しています。
2018年3月、同社のJohn Muller氏は、「更新頻度は重要か?」という質問に対して、次のように回答しています。
これは、SEOをフルに活用して、10年以上ブログビジネスをしてきた僕の実感にもあっています。
ここで、「更新頻度が低くても影響を受けないブログの事例」を1つ紹介したいと思います。
僕が運営するブログの1つに、以下のような音楽ブログがあります。学生時代にバンドをやっており、それがキッカケで作ったものです。
このブログでは、SEO対策のみで読者を集めています。数年前に200以上の記事を書き、現在はほとんど更新を止めています。
それにも関わらず、直近12ヶ月間の訪問者数(=ユーザー)推移は以下のようになっています。
全く下落することなく、常に横ばいの状態です。更新頻度が低くても、SEOに悪影響がないことを表していると言えます。
読者が勝手にブログを訪れ、勝手に商品が売れていく状態です。更新頻度がほぼゼロでも、月に130万円以上を安定的に生み出すブログになっています。
このように、更新頻度はSEOに影響を及ぼしません。頻度によって順位が上がったり、下がったりすることはないのです。
更新頻度がSEOに悪影響を及ぼすパターン
ただし、更新頻度がSEO対策に間接的な影響を与えるパターンもあります。
これを知らないと、無意識にマイナスとなる行動を取ってしまいます。そうしたパターンの詳細と、取るべき対処法を紹介していきます。
質を犠牲にし、更新頻度を高めるとマイナス
更新頻度を追求するあまり、質の低い記事を量産すると、SEOにマイナスとなります。
現在の僕は、ブログやサイトを使ったビジネスを教えるスクールを運営しています。以下はその授業風景です。
生徒のほとんどがゼロからのスタートであり、最初は新しい記事をひたすら書くことになります。
このとき、高い更新頻度を追い求める人は多いです。例えば、「記事を毎日投稿しよう」と考えます。
その心意気自体は、とてもすばらしいものです。ただ、初心者が更新頻度を追い求めると、かなりの確率で質の低い記事ばかりになります。例えば、次のような感じです。
・需要がない内容を書いてしまう
・ライバル記事の調査が十分できない
・記事のボリュームが足りない
もちろん、こうした記事がGoogleから評価されることはありません。よって、SEO上も不利になってしまうのです。
また、ブログやサイトの記事は、全体でも評価されます。低品質な記事が多いと、高品質な記事のSEOにも悪影響を及ぼすのです。
これを防ぐためにも、質を犠牲にして更新頻度を求めるのはやめましょう。副業としてスタートする場合、週に2記事を更新できれば十分に合格です。
なお、質を担保した上で、なるべく頻度を上げようとするのは良いことです。例えば、「もっと作業時間を確保できないか」「どうすればスピードを上げられるか」などと考えましょう。
このように、更新頻度を追求して質が犠牲になると、SEO対策に悪影響を及ぼします。個々の記事はもちろんのこと、ブログ・サイト全体にもマイナスです。
更新頻度が低く記事数が伸びないとマイナス
新規のブログ・サイトを立ち上げるとき、更新頻度が低いと記事数が伸びません。このことは、SEO上マイナスになります。
なぜなら、全体の記事数が多いブログ・サイトの方が、検索順位が上がりやすいからです。
例えば、以下のような3つの記事があるとします。そして、Googleが「同程度の質」だと判断したと仮定します。
A:全部で500記事あるブログのうちの1ページ
B:全部で200記事あるブログのうちの1ページ
C:全部で10記事あるブログのうちの1ページ
このとき、SEO上は「A>B>C」の順番で有利になります。記事同士の質が同じ場合、ブログ・サイト全体の記事数が重要になるのです。
(他の記事の質も同じである場合)
これは、実際に上位表示されているブログ・サイトを観察すると分かります。ほぼ例外なく、全体の記事数が100を超えています。
実社会でも、中小よりも大手企業の方が信頼されやすいです。大規模なブログ・サイトが評価されやすいのも、これと似ていると言えるでしょう。
初心者には、質を求めるあまり更新頻度が上がらず、記事数が伸びない人が多いです。
この状態では、個々の記事もSEO対策で不利になります。
SEOにおいては、「質」と「量」のバランスが極めて重要になります。質を求めすぎれば量が増えず、量を求めすぎれば質が犠牲になります。
このバランス感覚を掴むには、すでに成功している人から添削指導を受けるのがベストです。1つずつ記事を見てもらい、「これでOKです」と言ってもらうのです。
僕も、記事の添削指導を受けたことがあります。以下は、その際の様子です。
この経験を通じて、実際に成功している人のバランス感覚を体得できました。
このように、新規のブログ・サイトの更新頻度が低いと、記事数が伸びずSEOで結果が出ません。全体の記事数が重要であることも、認識しておいてください。
過去に掲載した情報が古くなるとマイナス
更新頻度が低いことで、過去の記事に書いた情報が古くなると、SEOに悪影響を及ぼします。
あなたが誰かの記事を読んでいて、「情報が明らかに古い」を分かったとき、どのような行動を取るでしょうか。信頼できないと感じ、そのページを去るはずです。
Googleは、読者のこうした動きをすべて記録しています。そして、「読者がすぐに離脱している=品質の低いページ」と判断し、順位を下げます。
この対策としては、以下の2つの選択肢があります。
1:過去の記事における情報が古くなっていないか、定期的にチェックする
2:古くなる情報を掲載しない
このうち、「2」がオススメです。なぜなら、過去の記事を更新する手間を省けるからです。
例えば、あなたが野球に関するブログ・サイトを運営するとします。その場合、以下のようなものは「古くなる情報」に該当します。
・今日の試合の感想
・選手の成績一覧
・選手の結婚や熱愛報道
逆に、次のようなものは、「古くならない情報」です。
・野球のルール
・ボールの投げ方
・自分に合ったバットの選び方
これらは、数十年前からほぼ変わらず、今後もそうであると予想できます。これなら、過去記事を更新する手間をかけずに、SEOで成果をあげ続けられるのです。
このように、更新頻度が低くて情報が古くなると、SEOに悪影響があります。定期的にチェックするか、古くなる情報を扱わないことが大切です。
更新頻度が低い場合の日付表示はマイナス
更新頻度が低い状態で、ページの更新日が表示されていると、SEO上マイナスになります。なぜなら、「情報が古いのでは」と疑われ、読者が離脱しやすくなるからです。
更新日とは、記事を更新した日付のことです。以下の赤く囲んだ部分のように、ほとんどの人がこれを掲載しています。
過去記事の更新頻度が低い場合、日付が数年前のものになることも珍しくありません。例えば上の例なら、「2013年」とかなり昔になっています。
すると、「情報が古いのでは」と疑いを持たれやすくなります。今も通用する情報を掲載している場合ですら、不安を与えるのです。そして、離脱されやすくなってしまいます。
この問題を解決するには、更新日を表示しないことが有効です。あなたが読んでいる僕のブログでも、これを非表示にしています。
これは、更新頻度が低くても疑いを持たれないよう、意図的に非表示にしているのです。あなたも、同じようにすることをおすすめします。
ここまで書いたように、更新頻度が低い状態で、日付が表示されているとSEOに悪影響があります。非表示とすることで、これを回避することが可能です。
まとめ:SEO対策に更新頻度は関係ある?
今回は、更新頻度がSEOに影響を及ぼすのかを解説しました。
更新頻度は、SEOに直接的な影響を与えません。過去の投稿を修正したり、新規投稿をしたりする頻度は、関係がないと考えてください。
ただし、以下のようなケースでは、更新頻度が間接的に悪影響を与えてしまいます。
・更新頻度を追い求めるあまり、記事の質が犠牲になってしまう
・新規サイトやブログの更新頻度が低く、全体の記事数が伸びない
・過去記事の更新頻度が低いことで、情報が古くなってしまう
・更新頻度が低いページの更新日が表示され、情報が古いのではと疑われてしまう
当てはまってしまっていないか、1つずつ確認するようにしてください。そして、この記事で紹介した解決策を活用することをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。