セミナー参加費の料金設定をする6つのヒントを徹底解説

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こんにちは、武藤です。

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セミナーを開催したいけれど、参加費の料金設定はどうしたら良いんだろう?

あなたは、そのような悩みを抱えていないだろうか。

セミナーの参加費用には、明確な基準が存在しない。世の中には無料のセミナーから、1日で10万円を超えるものまで存在する。

このため、僕も2015年に初めてセミナーをしたときは、参加費でかなり迷った。

そこから、さまざまなセミナーを受講したり、自分で何度もセミナーを開催するなかで、どのように参加費を設定すれば良いのかが分かってきた。

ここからは、セミナーの参加費を決める際に役立つ6つのヒントを紹介したい。

記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。

セミナーの長さから考える

セミナーの時間が長いほど、参加費は高額に設定できる。

セミナーには、短くて2時間程度で終わるものから、1日をかけたものまである。さらに、「2日間」や「3日間」など、何日にもわたるものまで存在する。

2時間程度のセミナーの場合、参加費は3,000円や5,000円というものが多い。

一方で、午前10時から夜の18時まで、といった長丁場のセミナーは、どんなに安くても2・3万円を超える場合がほとんど。

また、「2日間」や「3日間」のセミナーでは、10万円や30万円、50万円のものまで存在する。これらは、「セミナー」ではなく「合宿」と呼ばれることが多い。

セミナーの希少性から考える

セミナーに限らず、数が少ないものは価値が高いとみなされる。そして、価格が高くても売れていく。

これを、「希少性の原理」という。ダイヤモンドのような宝石が高価なのも、これが理由だ。

希少性の例としては、セミナーの開催頻度がある。例えば、次の3つのセミナーを考える。

・毎週土曜日に開催されるセミナー

・半年に1回だけ開催されるセミナー

・4年に1回だけ開催されるセミナー

このなかでは、「4年に1回だけ開催されるセミナー」が最も高額でも集客できる。なぜなら、開催自体が珍しいからだ。

また、「なかなか予約が取れない」というのも希少性になる。

例えば、毎週のように開催されるセミナーでも、「販売開始3分で完売してしまう」「1年先まで席が埋まっている」と言われたらどうだろうか。

これも、人気のある貴重なセミナーだとみなされる。そして、高い料金を払ってでも参加したいと考える人はたくさん現れる。

さらに、「このセミナーでしか聞くことができない内容」というのも希少性になる。

僕が人生で初めて開催したのは、ミュージシャンがライブの集客を増やすためのものだった。

音楽をテーマとしたセミナーの場合、楽器の上達法などを教えるものはある。しかし、ライブの集客を増やすセミナーをしているのは、当時は僕だけだった。

僕のセミナーでしか聞けない内容を話したので、高額でも多くの参加者を集めることができた。

参加者との関係性から考える

ここで、僕が過去に開催したセミナーの事例を1つ紹介したい。当時はまだ、ほとんど何の実績もなかった。

それでも、3時間で15,000円のセミナーに16人を集めることができた。

当時のメールマガジンの読者は、わずか250人ほどだった。募集を開始するまでに、何ヶ月間にもわたって、毎日のように役に立つ情報を届け続けた。

メルマガの内容に対して、感謝のメッセージを頂くことが何度もあった。また、「武藤さんはセミナーを開催しないんですか?」という問い合わせを、お客様の側から頂くようになっていた。

このように、少人数でも自分のファンを育成して、それからセミナーを行った。だから、高額でもこれだけの人を集めることができた。

あなたが世間的に無名で、実績がなくても構わない。ただ、「この人のセミナーを受講したい」という熱意を持つファンを育てることができれば、参加費が高額でも集客をすることができる。

ファンを育てるためには、メールマガジンを発行することをオススメする。そして、役に立つ情報を惜しみなく送り続けるのだ。

ブログやSNSなど、さまざまな方法で情報発信をしてきたが、メルマガが最もファンを作りやすいのは間違いない。

自分と同じテーマのセミナーに参加する

セミナーの参加費を考える上では、参加者として色々なセミナーに足を運ぶことをオススメする。

あなたが開催を考えているテーマで、すでにセミナーを開催している人がいるはずだ。そのようなセミナーに、受講生として参加してみてほしい。

例えば、あなたが扱おうと思うテーマが「ダイエット」ならば、他にダイエットを題材とするセミナーに足を運んでみるのだ。

そして、内容と価格を確認する。すると、あなたがセミナーを開催するときに、参加費をどう設定すれば良いかが見えてくる。

僕も、自分と同じような分野を扱うセミナーを受講するようにしている。

そして、自分がセミナーを開くときは、同じくらいの価格帯のセミナーよりも、10倍くらい充実した内容に仕上げることを心がけている。

これを行うことで、自信を持ってセミナーの価格を設定できる。

さらに、今まで多くのセミナーに参加してきた受講生からも「この値段でここまで教えてもらえるなんて感動した」と喜んでもらうことができる。とっても嬉しい。

「バックエンド」を販売するかどうかで考える

世の中には、高額な参加費でも集客できるにも関わらず、あえて価格を安く設定しているセミナーが存在する。

これは、「バックエンド」で利益を出そうとする戦略である。

セミナーにおける「バックエンド」とは

バックエンドとは、「本来売りたい商品」という意味。その商品を売るキッカケとなる商品として、「フロントエンド」という言葉がある。

例えば、参加費3,000円でダイエットに関するセミナーを開催するとしよう。そして、その中でダイエットを成功させるための運動や食事制限について教える。

セミナーの参加者は、翌日からダイエットを開始できる。

ただ、その中には「最後までダイエットをやり遂げられるか不安」「講師から継続的に指導を受けたい」と考える人が必ずいる。

そこで、セミナーの最後に 「半年間、毎日の運動と食事内容をアドバイスするマンツーマンプログラム」を30万円で販売する。

すると、参加者の何割かがこれを購入する。

この例で言えば、「参加費3,000円のダイエットセミナー」がフロントエンドとなる。そして、「マンツーマンプログラム」がバックエンドとなる。

セミナーの参加費を安くすると売り上げが伸びる?

バックエンドを販売しない場合、セミナーの参加費を安くするほど売り上げは落ちる。だが、バックエンドを販売する場合、売り上げはむしろ上がることの方が多い。

セミナーの料金をあえて安く設定し、会場に来てくれる人の母数を増やす。そして、彼らに対してバックエンドの販売を行う。

例えば、参加費3,000円と、10,000円という2パターンのセミナーを考える。

料金が安い方が、集客は増える。ここでは、料金を1万円にすると10人が、3,000円にすると20人が参加してくれると考える。

そして、参加者の20%が、30万円のバックエンドを購入すると仮定する。

すると、それぞれのセミナーにおける収入は、次の通りとなる。

パターン1:

セミナーの参加費を10,000円に設定し、10名を集客できた場合

セミナー収入:10,000 x 10名 = 100,000円

バックエンド収入:300,000 x 2名 = 600,000円

収入の合計:700,000円

パターン2:

セミナーの参加費を3,000円に下げて、20名を集客できた場合

セミナー収入:3,000 x 20名 = 60,000円

バックエンド収入:300,000 x 4名 = 1,200,000円

合計:1,260,000円

どうだろうか。セミナーの参加費を安くしているにも関わらず、そのほうが売り上げが大きくなっていることが分かる。

このように、バックエンドを販売する場合は、セミナーの参加費を安く設定した方が売り上げは伸びる。

逆に、セミナーの参加費だけを売り上げとして考える場合、高く設定した方が売り上げが伸びる。

あなたは、参加者に対してバックエンドを販売するだろうか。これによっても、参加費に対する考え方は変わってくる。

セミナーの客層が変わる

セミナーの参加費を設定する際は、それによって客層が変わることを考えなければいけない。料金と参加者の質は比例する

安いセミナーの参加者は全員質が悪い、高いセミナーの参加者は全員質が良い、ということではない。

もちろん、例外となる参加者はたくさんいる。ただ、全体としてその傾向があるということだ。

参加者全員にキャンセルされる?

僕が、無料のセミナーに参加したときの話。セミナーの定員は50席だった。それなのに、実際には半分くらいしか席が埋まっていなかった

休憩時間に講師から話を聞くと、ほとんどがキャンセルだそうだ。しかも、連絡もなく無断で。とてもひどい話だと思った。

有料のセミナーに参加する場合、参加者はあらかじめ料金を支払うことになる。このため、参加しなければお金をドブに捨てることになる。

だから、参加者はしっかりと予定を開けようとする。そして、天気や体調が悪くても、なるべく参加しようとする。

しかし、無料の場合は話が違う。セミナーに出席をしなくても、参加者は何も失わない。

このため、「雨が降った」「気が変わった」「友達と遊ぶ予定ができた」などの理由で簡単に欠席する人が多い。

僕の知り合いには、参加者5人の無料ミニセミナーを開催したところ、全員にキャンセルされて1人も来なかったという人までいる。

バックエンドをたくさん売るために、セミナー自体は無料で開催をする人がいる。だが、そもそもセミナーに来てもらえなければ、バックエンドを販売することができない。

これらの経験を通じて、僕は絶対に無料セミナーはやりたくないと思った。そして、あなたにもオススメはしない。

参加者のマナー

無料や低額のセミナーでは、マナーの悪い参加者が増える傾向がある。

僕が参加をした無料のセミナーでも、参加者同士で私語をしている人、机に突っ伏して寝ている人、講師の目の前でずっと携帯電話を触っている人などがいた。

真剣な参加者は、気分を害されることになる。この結果、セミナーの満足度が下がる。

そして、講師であるあなたも、決して気分良くセミナーはできないだろう。

逆に、何万円もするセミナーでは、ほとんどの人が集中して受講している。真剣な参加者が多いので、休憩時間や懇親会で話すのも楽しい。

参加者の層が良くなることで、セミナーの満足度も上がる。

僕も比較的高額なセミナーを開催してきたが、参加者の真剣な気持ちが伝わってくるので、開催をするたびにとても楽しさを感じている。

セミナーの参加費を設定する6つのヒント:まとめ

ここまで、セミナーの参加費を設定する6つのヒントを紹介してきた。まとめると、次の通り。

・セミナーの長さから考える

・セミナーの希少性から考える

・参加者との関係性から考える

・自分と同じテーマのセミナーに参加する

・バックエンドを販売するかどうかで考える

・セミナーの料金と客層が比例することを考慮する

この記事を読んでくれたあなたが、参加者から感謝されながら、大きな売り上げを達成できますように。

応援しています。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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