こんにちは、武藤です。

セミナーを開催するとき、参加者からアンケートを取ることはとても重要です。
しかし、ほとんどの人がアンケートをうまく活用できていません。これは、セミナーを始めた当初の僕も同じでした。
そこから、アンケートの活用法を勉強しつつ、試行錯誤を重ねてきました。
この結果、アンケートを活用することで、参加者の満足度を上げることができるようになりました。また、アンケートを集客に活かすこともできるようになりました。
この記事では、僕が実戦で培ってきた、アンケート項目の例や、作り方のコツを紹介していきます。
もくじ
セミナーでアンケートを取る目的
セミナーでは、ただアンケートを取っても無意味です。参加者の時間を奪うだけで、まともに活用できずに終わります。
そうではなく、「なぜアンケートを取るのか」という目的を理解することが重要です。そして、そこから項目を考えていきます。
次回以降のセミナーや商品開発に活かす
アンケートを通じて、参加者の正直な感想を聞くことができます。これにより、次回以降の開催に活かすことができます。
例えば、参加者が「◯◯についてもっと知りたかった」という感想が寄せられた。すると、「次回は◯◯についてもっと話した方が良い」と改善を試みることができます。
また、セミナーのアンケートをヒントに、新しい商品の開発に役立つことができます。
例えば、ダイエットに関するセミナーを開いたとします。アンケートに、「良いセミナーでしたが、今日からダイエットを続けていけるか不安です」と書かれていたとします。
この場合、「セミナー受講者を対象に半年間ダイエットをサポートするサービスを作ったらどうか」などのアイデアが浮かびます。
次回以降の集客に活用する
多くのセミナー講師は、回収したアンケートを自分で読むだけで終わります。それだけではなく、次回以降の集客に繋げることを考えてください。
具体的には、次回のセミナーを行う際の募集ページに、回収したアンケートを掲載します。
初めてあなたのセミナーに参加する人は、不安を抱いています。しかし、過去の参加者のアンケートを見ることで、安心してくれます。
なお、アンケートを公表する際は、必ず参加者に許可を取るようにしてください。
特に、氏名などの個人情報を無断で公開すると、トラブルやクレームに繋がる危険性があります。
セミナーアンケートの形式
一言で「セミナーのアンケート」と言っても、それにはさまざまな形式があります。
アンケート用紙
セミナーのアンケートは、紙に書いてもらうのが一般的です。
僕の場合、アンケート用紙はパソコンのWord(ワード)というソフトで作ります。そして、それを自宅やコンビニのプリンターで印刷します。
アンケート用紙は、少し多めに持っていきましょう。なぜなら、当日誤って破ってしまったり、汚してしまったりする可能性があるからです。
なお、僕が参加したセミナーでは、手書きでアンケート用紙を作る講師もいました。こちらも、あたたかみがあって良かったです。
動画
セミナーのアンケートは、必ずしも紙に書いてもらう必要はありません。
参加者にインタビューを行い、それを動画で撮影させてもらうという方法もあります。
セミナー会場では、参加者と直接お会いすることになります。この場で、「インタビューを撮影させてもらえませんか」と頼むことが有効です。
動画を撮影するというと、高価な機材が必要と思うかもしれません。
しかし、スマートフォンの動画撮影機能を使うだけで、十分な画質と音質の映像が撮影できます。
ただ、参加者の中には、動画の撮影に抵抗を感じる人もいます。
この場合は、回答をしてくれたら謝礼を渡すようにしてください。そうすれば、許可してもらえる確率が上がります。
セミナーアンケートの項目テンプレート例
ここから、セミナーアンケートに必要な項目のテンプレート・事例を紹介していきます。
氏名
アンケート結果を公表する場合、回答者の氏名があった方が、信憑性が増します。
年代
次のように、チェックボックスを作ります。そして、該当する年代を参加者に選んでいただきます。
職業
セミナーの参加者には、ぜひ職業を聞いてみてください。
すると、あなたのセミナー参加者に多い職業が分かります。
例えば、参加者に意外にも主婦が多いとします。この場合、「次回のセミナーでは主婦をターゲットに宣伝してはどうか」というアイデアが湧きます。
また、次回募集の際にアンケートを公表する場合「あなたと同じ職業の人も参加していますよ」とアピールすることもできます。
参加しやすい曜日や時間
アンケートでは、セミナーに参加しやすい曜日や時間帯を聞いてみてください。
次回以降、その曜日や時間帯に開催をすれば、セミナーに参加してもらいやすくなります。
セミナーに参加する前、どんなことに悩んでいましたか?
99%のセミナーは、参加者の悩みを解決するためにあるものです。
例えば、ビジネス系のセミナーには、ビジネスに関する悩みを抱える参加者が多いです。
ダイエット系のセミナーならば、ダイエットに関する悩みを抱える参加者が多いです。
そこで、参加者がどんなことに悩んでいたのかを聞いてください。
この項目には、2つの意味があります。
まず、セミナーに参加する人たちが、どのようなことに悩んでいるのかを知ることができます。
これにより、集客にあたってどのような層に対して宣伝をすれば良いのかが分かります。
また、その悩みを解決できるような内容にすることで、次回以降の満足度を上げることができます。
セミナーを、どのようなキッカケで知りましたか?
参加者が、あなたのセミナーを知ったキッカケをアンケートします。これを、「認知経路」といいます。
これにより、参加者を集めるために、どの手段が有効なのかが見えてきます。
例えば、僕はブログ・YouTube・Twitter・メルマガで告知を行っていました。参加者には、セミナーの存在をメルマガで知った人が多かったです。
このことから、セミナーの参加者を集めるには、メルマガが最も有効であることがわかりました。
この項目については、チェックボックスを用意すると良いです。そして、該当する認知経路に、チェックマークをつけてもらうようにします。
例えば、次のようにすると良いです。
セミナーの参加にあたって、不安だったことはありますか?
セミナーの参加にあたって、不安だったことを聞きます。
参加者の中には、すぐに参加を決断する人もいます。一方で、期限のギリギリまで迷う人もいます。
参加を迷うのは、何らかの不安があったからです。その不安をアンケートで聞き出せば、次回以降の集客に役立てることができます。
例えば、「どんな内容なのか分からなくて不安でした」という回答があったとします。この場合、次回以降の告知の際は、内容をより具体的にする必要があることに気づきます。
あるいは、「日程が近かったので調整が大変でした」と言われたとします。この場合、次回からはもう少し日程を早く発表することが考えられます。
セミナーの参加にあたって、決め手はなんでしたか?
参加者が、セミナーへの参加を決意した決め手をアンケートしてください。
例えば、「募集ページの◯◯という言葉に魅力を感じました」と言われたとします。この場合、今後もその言葉を使うことが有効です。
あるいは、「◯◯について教えてくれるのはこのセミナーだけだったからです」と言われたとします。
このような言葉からは、あなたのセミナーが持つ強みを、客観的に分析することができます。
セミナーで印象に残っていることを教えてください。
参加者にとって、セミナーで印象に残っていることを教えてもらってください。
僕は以前、「セミナーの感想を教えてください」という質問をしていました。
しかし、これだと「とても勉強になりました」など、抽象的な回答しか引き出せません。
そこで、アンケート項目を「印象に残っていることを教えてください」というものに変えました。
すると、次のように具体的な回答を頂けるようになりました。
ここまで具体的な回答が得られると、こちらも参加者の素直な感想がわかります。
そして、参加を検討している人が読んでも、具体的な内容や雰囲気をイメージしてもらうことができます。
参加を検討している人に対してメッセージをお願いします
最後に、現在参加を検討してくれている人たちへのメッセージを頂いてください。
迷っている人の背中を押すような、前向きな言葉をいただくことができます。
例えば、次のような回答をいただくことができました。
「自分はまだセミナーに参加するタイミングではないのでは」と考えている人も多いと思います。私もそうでした。
でも、「まだタイミングではない」と思っていても、いつまでもタイミングは来ないと思います。
だからこそ、今がそのタイミングだと思います。勇気を出して、飛び込んでもらえたらなって思います。
セミナーでアンケートを記入してもらう際のコツ
ここからは、セミナーでアンケートを記入してもらう際のコツを解説します。
十分な回答時間を確保する
セミナーでは、アンケートの記入に十分な時間を確保してください。終了後に、最低でも15分は時間を設けるようにしてください。
僕が参加したセミナーでも、回答のために十分な時間が設けられていないものは多かったです。
これでは、回答をしてもらえる確率が落ちてしまいます。
ペンとクリップボードを用意する
参加者には、ペンを持っていない人もいます。これでは、アンケートに記入ができません。
このため、人数分のペンを、あなたが用意するようにしてください。
また、机がない会場でセミナーを行う場合、お客様はアンケートを記入するのが難しくなります。そして、回答率が下がってしまいます。
このような場合は、クリップボードを用意してください。クリップボードとは、以下のようなものです。
これがあれば、机がなくてもアンケートに記入しやすくなります。
回収方法を工夫して回答率を上げる
アンケートを記入してもらった後は、用紙を回収することになります。
このとき、「机の上に置いてお帰りください」「この集計箱に入れてください」と言う人は多いです。
しかし、これだとアンケートを書かずに帰る人が増えます。これは、「別に書かなくても良いや」と思われてしまうためです。
そこで、必ず講師またはスタッフがアンケートを回収するようにします。
例えば、「出口にいるスタッフにお渡しください」という形でも良いです。あるいは、「15分後にスタッフが回収に伺います」とアナウンスするのも良いです。
すると、参加者は「アンケートを記入しなければ失礼にあたる」という気持ちになります。
この結果、アンケートに回答してもらえる確率が上がります。ぜひ、試してみてください。
項目を絞る
先ほど、アンケート項目の例をたくさん紹介しました。しかし、すべての項目を用意する必要はありません。
むしろ、項目は絞れば絞るほど良いです。少ないほどお客様に手間を与えないため、回答してもらいやすくなります。
あなたにとって、本当に必要な項目だけをアンケートするようにしてください。
セミナーアンケートの項目テンプレート例と作り方のコツ:まとめ
ここまで、セミナーアンケートの項目におけるテンプレートや事例、作り方のコツを紹介してきました。
アンケートを活用することで、セミナーのたびに満足度を確実に上げていくことができます。
さらに、回収したアンケートを公表することで、次回以降の集客を伸ばすこともできます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。