オンラインサロンとは?ビジネスプラットフォームの作り方や開設運営方法

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こんにちは、武藤です。

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好きなことで起業・ビジネスをする手段として、「オンラインサロン」の立ち上げがあります。名前を聞いたことがあったり、作り方に興味があったりする人もいるかもしれません。

ただ、オンラインサロンとはどんな仕組みなのかや、その開設や運営の方法が分からない人も多いと思います。

そこで今回は、オンラインサロンとはどのようなビジネスなのか、作り方・開設・構築・運営方法まで解説します。

記事の内容を動画でも話しました。中央の再生ボタンを押してご覧ください。

オンラインサロンとは

オンラインサロンとは、インターネット上の有料会員制コミュニティです。参加者は、決められた月額費用を支払うことで、入会ができます。そして、いつでも自由に退会ができます。

オンラインサロンは、2014年頃から少しずつ増えてきています。省略して、「サロン」と呼ばれることもあります。

ただ、「会員制のコミュニティ」と言われても、どのようなものかイメージしにくいと思います。そこで、オンラインサロンでどのようなことが行われているのか、具体的な例を解説します。

会員限定のコンテンツの提供

多くのオンラインサロンでは、会員限定のコンテンツが提供されます。具体的には、会員だけが閲覧できる、動画・音声・画像・テキストなどが配布されます。

例えば、「起業」をテーマにしたオンラインサロンでは、ビジネスや集客のコツが書かれたテキストが配布されています。「ボウリング」をテーマにしたオンラインサロンでは、用具の扱い方や投げ方の動画が配布されています。

このように、会員だけが閲覧できるコンテンツが提供されるのが、オンラインサロンの特徴です。

会員限定のチャット

オンラインサロンの多くには、会員だけが閲覧・書き込みできるチャット(掲示板)が用意されています。会員は、そこで交流を深めたり、情報交換をしたりすることができます。

例えば、以下は僕が運営しているもののチャットになります。

チャット機能としては、facebookをはじめとする、グループを作る機能を持つアプリやサービスが使われることが多いです。

このように、多くのオンラインサロンには、会員だけが閲覧・書き込みできるチャットが用意されています。

リアルのイベント

オンラインサロンという名前の通り、基本的な活動はインターネット上(オンライン)で完結します。しかし、会員同士が実際に会える、リアルなイベントが開催されることも多いです。

例えば、勉強会やセミナーなどが行われることがあります。以下は、僕が運営しているセミナーの様子です。

他にも、ランチ会・お茶会・飲み会などが開催される場合もあります。また、それぞれのオンラインサロンのテーマに合致したイベントも多いです。

例えば、カラオケのオンラインサロンの場合は、「カラオケに行きましょう」というイベントがあります。山登りのオンラインサロンなら、「山に登りましょう」というものがあります。

ちなみに、これらは強制参加ではありません。会員のうち、参加したい人だけが参加します。ただ、日頃からチャットなどで交流しているため、会員同士の関係は深まりやすいです。

このように、オンラインサロンの多くでは、リアルのイベントが定期的に開催されます。

オンラインサロンが持つ3つの要素

オンラインサロンには、3つの要素があります。それは、「オンラインスクールとしての要素」「ファンクラブとしての要素」「同好会としての要素」の3つです。

個々のオンラインサロンによって、どの要素が強いかは異なります。複数の要素を持つオンラインサロンもあれば、1つの要素だけに特化したものもあります。

ここからは、それぞれ3つの要素を解説していきます。

オンラインスクールとしての要素

オンラインサロンには、インターネット上の学校(オンラインスクール)という側面を持つものもあります。つまり、運営者やスタッフから、メンバーが知識を教わるのです。

例えば、運営側がコンテンツの提供を通じて、ノウハウを提供するオンラインサロンは多いです。会員は、チャットやイベントを通じて、分からないことを質問したり、成果を報告したりできます。

一方で、スクールとしての側面を全く持たないオンラインサロンも存在します。後述するような、同好会・サークルとしての要素に特化していたり、ファンクラブとしての側面が強かったりする場合です。

よって、オンラインサロンを運営するからといって、必ずしも「先生」にならなければならない、ということではありません。

このように、オンラインサロンには、スクールとしての要素を持つものがあります。

同好会・サークルとしての要素

オンラインサロンには、同好会やサークルの要素を持つものもあります。つまり、共通する趣味や関心を持つ人同士が、横の繋がりを作るのです。

「自分と同じ趣味や関心を持つ人と繋がりたい」という欲求は、ほとんどの人が持っているものです。しかし、それを満たせずにいる人は多いです。特に、対象がマニアックなものであるほど、普段の生活でそれが好きな人とは出会いにくいです。

しかし、オンラインサロンには、共通の趣味や関心を持つ人が集まります。チャットでのやりとりや、リアルのイベントなどを通じて、横の繋がりを作ることができます。これは、会員にとって大きなメリットです。

このように、オンラインサロンには、同好会やサークルとしての要素を持つものもあります。

ファンクラブとしての要素

オンラインサロンには、ファンクラブとしての要素を持つものもあります。この場合は、運営者と近づけることが会員のメリットです。

ここで、1つ僕の生徒の事例を紹介します。彼は、歌手として活動しており、まさにファンクラブとしてのオンラインサロンを運営しています。

ファンクラブ限定の動画や音声を配信したり、チャットで人生相談に乗ったり、会員限定のライブを企画したりしています。

このように、オンラインサロンには、ファンクラブとしての要素が強いものも存在します。

オンラインサロンビジネスの運営メリット

ここからは、オンラインサロンのビジネスを運営するメリットを紹介します。

収入が極めて安定する

オンラインサロンを運営するメリットは、収入が極めて安定することです。これは、費用が月額制という、継続課金ビジネスであることが理由です。

ほとんどのビジネスは、収入が単発です。商品が売れれば儲かりますが、そうでなければ稼ぎはありません。今回の商品が売れたからといって、次回も売れるとは限りません。このため、収入はなかなか安定しません。

しかし、オンラインサロンは違います。退会しない限り、会員は毎月同じ金額を支払ってくれます。よって、収入が非常に安定します。

また、少し続けていれば、毎月の入会者数や退会者数が予想できるようになります。すると、半年後や1年後の収入も予想できるようになります。

このように、極めて安定した収入が得られるのが、オンラインサロンを運営するメリットです。

好きなことで起業やビジネスができる

「好きなことで起業やビジネスをしたい」と考える人は多いです。オンラインサロンは、まさにそのための強力な手段と言えます。

オンラインサロンを運営すると、あなたと同じことが好きな人が集まります。その人たちを教えたり、繋いだり、喜ばせたりしながら、安定した収入を得ることができます。

また、会員もあなたと同じテーマに関心があります。よって、とても話をしていて楽しいです。有料であるため、あなたをリスペクトする人が入会します。したがって、自分の好きな人と関わりながらビジネスができます。

このように、好きなことで起業・ビジネスをできるのが、オンラインサロンを運営するメリットです。

新しい商品に繋がるアイデアを得られる

オンラインサロンを運営すると、会員と接する機会が多くなります。すると、新しい商品のアイデアが生まれやすくなります。

例えば、僕が指導している生徒の事例として、恋愛のオンラインサロンを運営している人がいます。日々会員と接していると、マッチングアプリをやっている人が多いことに気づきました。しかし、なかなか良い相手と巡り会えず、悩んでいる人が大半のようです。

そこで、「マッチングアプリで恋人を作るプログラムを商品化し、オンラインサロン内で販売したらどうか」というアイデアが浮かびました。

このように、オンラインサロンを運営することで、会員の悩みや求めているものが見えてきます。そこから新たな商品を考案することで、さらにビジネスの収入が上がっていきます。

オンラインサロンの作り方・始め方

ここからは、オンラインサロンの作り方・始め方を解説していきます。

いきなりオンラインサロンを開設しても成功しない

オンラインサロンの始め方で、重要なポイントがあります。それは、いきなりオンラインサロンを始めても、絶対に成功しないということです。

もちろん、あなたが有名人ならば話は別です。しかし、そうではない場合、オンラインサロンが開設されたことすら知られません。

よって、オンラインサロンを始める前に、あなたの知名度を上げる必要があります。

具体的には、オンラインサロンで扱おうとしているテーマに関する情報を、インターネット上で発信していくことが重要です。そうすると、テーマに興味がある人が集まってきます。

例えば、あなたがカラオケ好きで、それをテーマにオンラインサロンを作るとします。それなら、歌が上手くなる方法や、高得点を叩き出すコツなどを発信していくと良いです。すると、あなたと同じように、カラオケに興味がある読者が集まります。

この段階になって、ようやくオンラインサロンが成功する可能性が生まれます。実際に始めるのは、読者が集まってきたタイミングでも遅くありません。

プラットフォームは利用せず、自分で作るべき

オンラインサロンの開設は、代行してくれる業者が存在します。これを、プラットフォームといいます。

しかし、プラットフォームは利用せず、自分でオンラインサロンを作るようにしてください。これには、大きく4つの理由があります。

プラットフォームの審査に通過しにくい

プラットフォームを利用すべきでない理由として、審査の存在があります。

プラットフォームは、誰でもオンラインサロンを開設できるものではありません。オンラインサロンの概要や活動内容を提出し、審査に合格する必要があります。

このとき、「最初からまとまった人数が集まる見込みがあるのか」が重視されます。運営者の知名度やテーマから考えて、可能性が低いと思われると却下されます。

このため、開設までに無駄な時間がかかってしまう可能性が高いです。また、テーマを自由に設定することができません。

このような、プラットフォームによる審査の存在は、オンラインサロンを自分で作るべき理由の1つです。

プラットフォームに手数料を徴収される

次の理由は、プラットフォーム側から手数料を取られてしまうことです。オンラインサロンの収入に対して、一定割合の金額を徴収されます。

割合はオンラインサロンによって異なるものの、約20%ほどが相場です。例えば、月に20万円の収入がある場合、4万円を徴収されます。これは、かなり大きな費用と言えます。

しかし、自作するは、プラットフォームから手数料を徴収されることはありません。よって、ビジネスの収入が大きくなります。

プラットフォームのfacebook管理は不要

プラットフォームは、オンラインサロンの会員をfacebookを通じて管理します。これを代行してくれることが、プラットフォームを利用するメリットの1つと言われます。

しかし、管理しきれないほどの会員が入会することはまずありません。また、必ずしもfacebookを使う必要もありません。よって、審査や手数料というデメリットに目をつぶってまで、facebookの管理をお願いする意味はありません。

このように、facebookを管理してもらう必要性が薄いことも、自作すべき理由の1つとなります。

プラットフォームを退会するとサロンが消える

ほとんどの人は、プラットフォームを利用して初めて、ここまで書いたようなデメリットに気づきます。そして、ようやくオンラインサロンを自作することを考えます。

しかし、ここに落とし穴があります。プラットフォームの利用を解約すると、会員数がゼロに戻ってしまうのです。元々あったオンラインサロンは消滅し、また新たなものを開設する必要があります。

もちろん、元々の会員に告知をして、再度入会をしてもらうことはできます。しかし、全員と連絡が取れるとは限りません。また、再入会の手間を理由に、退会したままになってしまう会員もいます。よって、オンラインサロンの収入は確実に減少します。

このように、プラットフォームを解約すると会員がゼロに戻ることも、最初から自分で作るべき理由の1つです。

オンラインサロンを自作する開設方法

オンラインサロンは、自分で作ることができないものではありません。僕が指導した人たちも、問題なく自分で作ることができています。もちろん、パソコンに詳しい人でもありません。

具体的には、以下の方法で必要なシステムを構築することができます。

無料のアプリでチャットを開設する

オンラインサロンを始めるなら、会員同士が交流できるチャットを用意しましょう。このとき、チャットができるアプリが必要となります。

このとき、FacebookやLINEのグループ機能を使おうとする人は多いです。ただ、Facebookは基本的に実名登録です。このため、「他の会員に名前を知られたくない」と警戒する人が増えます。

また、LINEも日常的に使うものであるため、知らない会員にアカウントを知られたくないと感じる人は多いです。このように警戒されると、入会者が減少します。

そこで、僕は「チャットワーク」というアプリを使うことを推奨します。これなら、実名か匿名かは、会員が自由に選択することができます。また、初期費用も無料で使うことができます。

このように、チャットワークを使うことで、無料でチャットを開設することができます。

クレジット決済サービスを利用する

ビジネスを運営する以上、会費を徴収する必要があります。このとき、「Paypal(ペイパル)」というサービスを使うと、会員のクレジットカードから月額費用を自動的に引き落とすことができます。

さらに、初期費用も一切かかりません。あくまで、実際に会費が支払われたときだけ、その3%ほどの手数料が発生するだけです。

このように、Paypalを活用することで、月額費用を自動的に引き落とすことが可能となります。

オンラインサロンの運営で成功するコツ

ここからは、オンラインサロンを運営する際のコツを、過去の事例をもとに解説します。

月額費用を高めに設定する

オンラインサロンのビジネスでは、費用を高めに設定した方が良いです。最低でも、月額5,000円以上に設定してください。これには、2つの理由があります。

まず、低価格で多数の会員を集めるよりも、高価格で少数の会員を集める方が簡単だからです。

例えば、月に20万円の収入を稼ぐことを考えます。このとき、月額1,000円で200人を集めるよりも、月額10,000円で20人を集める方が遥かにハードルが低いです。後者の方が会員が少ないため、運営にかかる労力も小さいです。

また、会員の客層が良くなり、満足度も上昇します。月額費用を上げるほど、あなたをリスペクトする会員だけが集まるようになります。

この結果、オンラインサロンの雰囲気が良くなり、満足度が上がります。そして、会員数も右肩上がりに増えます。

逆に、月額費用が安いほど、冷やかしやクレーマー体質の会員が増えます。彼らは、運営するあなただけではなく、他の会員に対しても迷惑をかけます。すると、オンラインサロンの雰囲気が悪くなり、次々と退会者が増えていきます。

このように、月額費用を高くするほど、運営者と会員の両方がメリットを得ることができます。

常に新しいコンテンツやイベントを用意する

オンラインサロンでは、常に新しいコンテンツやイベントを用意してください。もし途切れてしまうと、退会者が続出してしまいます。これは、継続課金ビジネスの宿命とも言えます。

決まった月額費用を支払う以上、会員はメリットを求めます。しかし、得られるものが無ければ、退会を考えるのは当然です。

オンラインサロンを「楽して儲かるビジネス」と勘違いし、会員を放置する運営者は多いです。そのようなオンラインサロンは、ほぼ例外なく消えた事例ばかりです。

このように、月額費用を頂く以上、常に新しいコンテンツやイベントを用意してください。継続的にメリットを与えることが、退会率を下げる鍵となります。

先々のコンテンツやイベントを予告する

オンラインサロンでは、先々のコンテンツやイベントを予告するようにしてください。例えば、「来月は15日に飲み会をやろうと思います」「再来月までにこのようなコンテンツを更新します」というような感じです。

すると、それを楽しみにした会員が継続をしてくれるようになります。

アンケートや意見交換でサービスを向上させる

オンラインサロンでは、会員の意見を取り入れ、サービスを向上させることが重要です。これにより、満足してもらいながら、安定したビジネスを実現できます。

例えば、定期的にアンケートを取ることが効果的です。「改善して欲しいと思う点はありますか」などと質問し、それを運営の参考にするのです。

また、普段のチャットでのやり取りや、イベントでの会話にも、サービス向上のヒントが隠されています。常にヒントを探す姿勢でいることで、新たなサービスの発案に繋がります。

このように、会員の声を拾い上げながら、オンラインサロンのサービスをレベルアップしていってください。

まとめ

今回は、オンラインサロンとはどのような仕組みのビジネスなのか、作り方・開設・構築・運営方法まで解説しました。

オンラインサロンとは、インターネット上の有料会員制コミュニティです。「オンラインスクールとしての要素」「同好会としての要素」「ファンクラブとしての要素」という、3つの要素を持ちます。

運営する側としては、収入が安定する・好きなことをビジネスにできる・新しい商品のアイデアが生まれるという利点があります。

開設の際は、プラットフォームと呼ばれる業者を利用するのではなく、自分で作るようにしてください。この方が、圧倒的にメリットが大きいです。

この記事を参考に、ぜひ最高のオンラインサロンを立ち上げてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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